ニュース
ニュース
2008/10/15
税金の使い方の仕組み変えよう 菅代行、もとむら・神奈川14区総支部長と




 菅直人代表代行は15日夕、相模大野駅の駅前で、もとむら賢太郎・神奈川14区総支部長と街頭に立ち、税金の使い方の仕組みを変えようと政権交代を訴えた。

 相模原で育ち、働く生活者の目線で2期6年、県議会議員として地域の問題解決に務めるもとむら総支部長は「未来の見える政治、生活に変えるためにも、私たち民主党が政権交代で日本を変える」と表明、「黙っていたら日本の政治は変わらない。霞ヶ関の官僚体制も衰えない。国民本位の生活を、自分たちのものにしたい」と政権選択の重要性を訴えた。「国民の生活のために、私たち民主党政権を、皆さんの手で作ってください」と政権交代への理解を求めた。

 菅直人代表代行は「皆さんが払った税金が、皆さんのためでないことへ『お役人』により勝手に使われている」と、日本の政治、社会がおかしくなっている理由を分析した。「消された年金」の例では、収納率を上げて社会保険事務所が評価される仕組み、「汚染米」の例では、検査で取引先の不正を見抜けなかった農政事務所の対応それぞれの問題点を挙げて、天下り法人に年間12兆円もの税金が投入されていることにも言及。

 慣例である「事務次官会議」で満場一致した施策のみが翌日の閣議にあげられ、憲法上は行政のトップである内閣の閣僚による閣議さえ、セレモニー的なものになっている現状を問題視した。ロジスティックスという名の日程管理と、サブスタンスという名の発言の中身によって、官僚が政治家をトレーニング、コントロールする仕組みにも言及。「自民党政権では、大臣が変わろうが総理大臣が変わろうが、役人が決めた流れを変えることができない」と鋭く指摘した。

 80兆円の総国家予算のうち政治家が関与できるのは4000億円だとして、予算の使い方を決めるという当たり前のことでさえ役人に任せ、役所に対する陳情を続けてきた自民党政権の仕組みを批判。天下りも税金のムダ遣いも、自民党政権が続く限りは止められないという見解を示した。

 政治家は選挙で審判を受け、政治家から選ばれる内閣も変えられるが、硬直化した年功序列の官僚組織や官僚の間違いはどうやって正すかと提起し、今の日本の官僚独裁政治を変えるのは民主党による政権交代だと表明。事務次官会議を止めて各省庁に政治家を送り込むこと、大臣や政治家がカンヅメになって日本をこのように変えるという意思統一をして方針を決め、それを官僚に示して中身を考えさせるようにすること、各省庁内の大臣室を止めて鑑定に置くことなどの考えを示し、チームが一丸となって取り組むことから日本の政治を変えると語った。

 「どうかぜひ一度、民主党にやらせてみてください」という菅代表代行の訴えに賛同の拍手が響いた。
記事を印刷する