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2008/10/17
【衆院テロ特委】川内議員、防衛医大汚職、海自隊員死亡問題を追及




 渡辺議員に続いて、質問に立った川内博史議員は、冒頭、防衛医科大学の教授で病院眼科部長の西川真平容疑者が、眼科用医療機器販売会社「ヤマト樹脂光学」(2008年8月自己破産)の元社長・久保村広子容疑者から、わいろを受け取った収賄の疑いで、17日、送検されたことを取り上げた。

 防衛医科大の競争入札がたったヤマト樹脂光学1社だけの場合が多くみられること、しかも入札率が1円単位でも1、つまり予定落札価格とぴったりだった例もたくさんあると指摘した。

 さらに、麻生首相が、久保元社長と長い付き合いであることを指摘した。首相は、パーティー券を買ってもらったこと、社屋完成のお祝いのパーティーに出て、5分ぐらい挨拶したことを認めた。

 川内議員はパーティー券購入の代金は返すべきだとした。

 次に川内議員は、広島・江田島市の海上自衛隊第1術科学校で、男性隊員が15人を相手に格闘訓練を行い、死亡した事件を取り上げた。

 まず、いつ防衛大臣は知ったのかを質した。浜田防衛相は、「報道で」と答えた。このため、川内議員は、防衛省の改革会議が「実力部隊が隠ぺい・情報の操作を行うようになったら大変なことになる」としていることを取り上げ、その通りかと質した。浜田大臣は「その通り書かれている」と答えた。

 川内議員は、この事件は傷害致死事件と考えるとしたうえで、現在行われているのは捜査か調査かを追及。浜田大臣は「警務隊が捜査中」と答えた。このため、川内議員は、捜査の報告を受けているのかと質した。

 報告を受けていないと浜田大臣が答えたため、川内議員は、自衛隊犯罪捜査服務規程に大臣への報告義務が規定されていることを指摘、はっきりさせるよう求めた。

 浜田大臣の答弁が、はっきりしないため、来週の月曜日(20日)再度、警務隊の動きを調査・精査して答弁すると浜田大臣が答弁し直し、質問を終えた。
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