ニュース
ニュース
2008/10/19
鳩山幹事長、岐阜4区公認予定候補に今井雅人氏擁立を発表




 鳩山由紀夫幹事長は19日午後、岐阜県岐阜市内にて記者会見を行い、岐阜県第4区の公認内定候補者として今井雅人氏の擁立を決定したと発表した。

 はじめに岐阜県連代表の平田健二参院幹事長が今井氏擁立に至った経緯を報告。今井氏への期待とともにその決断を称え、今日の発表を嬉しく思うと話した。

 鳩山幹事長は解散・総選挙が間近との情勢において、短期間での勝利を目指さなければいけないとして、政権交代に向けて頑張ってほしいと激励。「金融のプロであり、今日の世界的な金融危機の中、即戦力として働ける人物である」と評価した。即戦力として今の時代に最も必要な政治家であるとも重ねて強調、今までの経験を政治の世界で活かしきってほしいと期待を寄せた。

 今井氏は、地元下呂市で生まれ、19年間の銀行勤務を経て現在は独立して金融情報の提供会社を経営、榊原英資氏の研究所で金融担当としてともに働くほか、金融アナリストとして全国で年間に120回程度講演を行っていると日々の活動を紹介した。

 そのうえで今回の出馬については、「何よりもここ最近、世の中何か変だ、どうしてこうなってしまったんだろう」と思いがあると切り出し、自民党の改革は方向性が間違っていたと述べ、中途半端な地方分権政策により負担を強いられているのは国民、地方であると指摘。故郷が疲弊していく様を目の当たりにする中で、「政権を変え新しい政治をつくらなければならない」と強調。合わせて「お世話になった地元の方々に岐阜の将来をつくっていくことでご恩返ししたい」と決意したと表明した。

 鳩山幹事長はまた、これまで民主党は一貫して早期の解散・総選挙を求めてきたと語ったうえで、与党側からも11月30日あたりを投票日にという話が出てきていることについて、政局が動き始めているとの見解を明示。全国の党の公認・内定候補者に対しては11月を想定し「いざ決戦だ」という思いで臨んでほしいと求めた。

 これ関連して、政府側が追加補正、緊急経済対策を来年の通常国会に回すことも視野に入れていることについては、世界的金融危機の中、国内の実体経済への影響を防ぐためには対策の必要性は当然あると明言。しかしながら、政府・与党が法案をまとめるまでに1ヵ月かかると指摘、1ヵ月あるのならばその間に選挙を行い、選挙後に民主党政権のもとでしっかりとした対策を行うべきだと主張した。

 保守王国といわれる岐阜での戦い方はとの問いに対しては、「保守、革新という従来の分け方は通用しないのではないか」との見方を示し、どういう日本をつくっていくか、その違いを明確にすることが大切であると主張。自公政権による官僚主導の政治にメスを入れ、国民の皆さんの思いを実現するための政治に変える、そのための政権交代であるとして保守王国といわれる地域で勝利することの意義を強調した。

 なお会見には、岐阜県選出の山下八洲夫参議院議員も同席した。
記事を印刷する