ニュース
ニュース
2008/10/24
外防委員会中断は政府・与党の不充分な答弁が原因 簗瀬進参院国対委員長が批判




 簗瀬進参院国会対策委員長は、24日午後の定例記者会見で、テロ特措法案や金融機能強化法案をめぐる参議院での対応について語った。

 簗瀬委員長はまず、たびたび中断された23日の外交防衛委員会について「中断の原因は政府側の不充分な答弁にあった」と批判。採決については「全体的な状況を見ながら来週月曜日に判断したい」と語り、火曜日以降の委員会の質疑・採決日程等は未定であると報告した。

 また、本日の本会議で国会の同意人事案件について全員同意したことに触れ、「個々の人物を問題にするというより、制度や法律の仕組みに踏み込んで議論しなければならないポイントがあった」と述べた。行政の無駄についてメスを振るうはずの会計検査院自体が天下り構造を持っていることや、中央更生保護審査会や厚生労働省関連の人事にも問題があることなどを指摘し、大きな見直しを検討すべきとの認識を示した。

 金融機能強化法案については、「資本注入の対象金融機関を広げるというような話をとっても、委員長提案でお手軽に通せる法案ではない」として、しっかり審議すべきであるとの見解を示し、「資本注入したからとすぐ中小企業に流れていくものではない。即効性のある景気対策と遅効性の金融対策をごっちゃにして議論を仕掛けられているようだ。本当の意味で効果があるのかを吟味しなければならない」と述べた。
記事を印刷する