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2008/10/24
次期衆院選挙・青森4区候補者擁立見送りを発表 小沢代表
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小沢一郎代表は25日午後、青森市内のホテルで記者会見を行い、次期衆院選挙で青森県第4区からの出馬を検討していた山内崇青森県会議員の擁立を見送ることを決定したと発表した。
会見のなかで小沢代表は、山内氏の出馬見送りについて「本来なら、本人の意思と県連の決定を受けて決めるのが筋道」と前置きしながらも、今回の決断は選挙必勝を見据えたものであったと説明。諸般の状況を踏まえて協議した結果、「山内氏本人自身の意思によって大局的な見地に立ち、大義のために自分自身の出馬は辞退するとの決断をしてくれた」と経緯を述べ、その決断を称えた。「本人はじめこれまで応援してくださった支持者にとっては本当に無念な思いであり、苦渋の決断だと思う」と心情を気遣い、心からお詫び申し上げたと報告。「勇気ある決断を高く評価し、来るべき戦いにみんなで力をあわせ全力で勝利に向けて邁進することになった」と語った。
今回の出馬見送りにより青森県第4区の候補者は白紙となり、県連に対してはできるだけ早急に候補者決定をと要請したと明かし、「解散・総選挙は必ず今年中に実行されるであろうし、また国民がそれを求めているとの認識に立ち、限られた時間の中で可能な限り候補者決定を行うと同時に全力で運動を展開していく」と話した。
山内氏は、「地元青森の暮らしを何とかしたいとの思いで活動してきたが小沢代表の政権交代に懸ける強い思いを目の当たりにし、それに協力していくため決断した」と表明。そのうえで、「私にも志はまだある」と続け、「そうであればこそ代表にこの体を預けた」として、自らの思いをいったん絶つことで政権交代実現に向けて全力で戦う覚悟を打ち出した。小沢代表はこれに対して、国政を目指す意思を持ち続ける限り今後も協力していくことは共通認識として確認していると応えた。
小沢代表はまた、ここ第4区についてはあくまでも民主党の公認候補者を擁立したいとの従来から考えを主張した。
昨日体調不良のため急遽インドのシン首相との会談をキャンセルしたことに関連し、体調を問われると「良くありません」と回答。「百里の道は九十九里をもって半ばとすべし」という徳川家康の遺訓を紹介し、「代表就任以来2年半走り続けてきたのでだいぶくたびれているが、あと1里だが半分という気持ちで全力で体の続く限り頑張っていきたい」と力強く応えた。
金融機能強化法案を来週にも提出する見通しである政府の経済対策については、「補正予算案に続き第2次補正など、政府・与党の対策は官僚ベースの延長上のものであり、国際的にも、市場としても全く評価されない」と指摘。高速道路の無料化、子ども手当てによる支援をはじめとする民主党が掲げる5つの約束の実現こそが恒久的な減税であると説明し、政府・与党の単年度で2兆円とする定額減税については、「政府・与党自体の財源の案さえまとまっていない滑稽な状況」と断じた。
解散・総選挙時期を見据えた国会対応については、「国会運営上の問題で解散に追い込む云々のテクニカルな話には興味ない」としたうえで、「小泉政権以来3人の総理大臣が政権をたらい回していることは異常であり、議会制民主主義においてありえない現実」と痛烈に批判。物価高、税や保険料の負担増などが続く国民からは、「『役所任せの官僚ベースの延長上にある政権でいいのか』との声も大きくなっている。自民党に都合が良い悪いで解散時期を弄ぶことは許されない。そのことは選挙民が理解している」との受けとめを示した。
なお、会見には県連代表の田名部匡省参院議員も同席した。
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