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2008/11/20
社会の安心を揺るがす事件には政治が緊張感を持って臨むことが重要 会見で輿石参院会長




 輿石東参議院議員会長(代表代行)は20日午後の記者会見で、元厚生事務次官宅の連続襲撃事件や国会対応などについて語った。

 冒頭、旧厚生省幹部の自宅が襲われた事件が連続テロの可能性を秘めているという見解を示したうえで、「卑劣な、このような事件は絶対に許せない」と強調。「何が起こるかわからないという風潮は怖い」として、社会の安心・安全を揺るがす事件に対して政治が緊張感を持って臨むことが重要であるという見解を示した。

 輿石会長はまた、医師は社会的常識が欠落した人が多い、しつけるべきは子どもでなくて母親だ、などと首相が発言したという報道を取り上げ、「麻生総理、一体どうなっているの、大丈夫かとお聞きしたい心境だ」と懸念を述べた。

 国会対応については「三代にわたる信を問わない選挙管理内閣をいつまでも続けさせておくことは、ひいては国民の不幸になる」と考え、今まで早期解散を大方針に掲げていたと改めて表明。しかしながら、首相が金融サミットの際に春まで解散をやらないとの趣旨の発言を行ったことや、党首会談で直接首相に真意を質して今後の対応を考えるとした小沢代表の意思も尊重した結果、国会戦術を変更したと述べた。

 首相による郵政グループ株の売却凍結に関する発言や郵政株式売却凍結法案の取扱い、国民新党との関係についても質問を受けた。輿石会長は、05年の衆院選で小泉元首相が郵政民営化の賛否を問うて与党の勝利につながったことに触れたうえで、首相が凍結を打ち出して小泉改革を否定するならば、自民党の方がおかしくなると指摘。国民新党と民主党の連携関係は崩れないとの見方を示した。
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