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2008/11/20
政策実現よりも総理の座を就くことに汲々としているのが麻生首相の今の姿 菅代行、指摘




 菅直人代表代行は20日午後、党本部で記者会見を行った。

 冒頭、元厚生事務次官ら連続殺傷事件に言及し、自身の厚生大臣時代における山口、吉原両氏とのかかわりを振り返りながら、「許しがたい行為である」と指摘。1日も早い犯人逮捕を要請するとともに、お悔やみとお見舞いの言葉を述べた。

 次に、党首会談において小沢代表が第2次補正予算案を今国会に1日も早く提出するよう強く求めたことを受け、予算案は20〜30日あれば十分作成可能であると改めて主張。「選挙よりも景気対策」と言って選挙を先送りにしながら、一向にその裏付けとなる第2次補正予算案を提出しない麻生首相に対して、「政策実現よりも総理の座を就くことに汲々としているのが麻生首相の今の姿ではないか」との見方を示した。

 さらに、今年度の税収見通しが下がりそうであるとの理由で予算案提出の先延ばしを図ろうとしている政府に対し、「提出できない理由にはならない。言い訳、こじつけに過ぎない」として、早急に提出するよう重ねて求めた。

 菅代表代行はまた、問題発言が続いて迷走している麻生首相を「迷走総理」だと指摘。「走がなければ『めい』総理だが」と皮肉り、定額給付金をめぐる地方自治体への丸投げをはじめ、道路特定財源の一般財源化に伴う地方交付税に関する発言、郵政グループ株の売却凍結や郵政株式売却凍結法案の取扱いをめぐって二転三転した発言、さらには医者、幼稚園の保護者に対する批判など、さまざまな問題を取り上げ、「支離滅裂の一言に尽きる。総理としての資質が欠けていることが明確になってきたと言わざるを得ない」と断じた。

 最後に、参議院の金融機能強化改正案の審議において石原東京都知事が参考人招致に応じず、公務を理由に欠席の方向であることについて、「逃げる総理に加え逃げる知事」と指摘して、その姿勢を批判。国会の場で、都知事として新銀行設立の経緯とかかわり方など、責任の所在を明確に説明すべきだと述べた。
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