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2008/11/28
政策を政局のために弄んでいるのは首相自身だ 簗瀬参院国対委員長




 簗瀬進参議院国会対策委員長は28日午後、国会内で定例の会見を行い、麻生首相の発言や政治姿勢など、首相としての資質を問うとともに、会期が延長する国会終盤戦の対応について、記者団に語った。

 はじめに簗瀬委員長は、今国会の会期延長を12月25日までとすることを求める申し入れが昨日27日に与党側からあったことを報告し、「補正予算を提出すれば会期延長は理解できるが、大義名分のない延長は反対する」と述べ、「政策を政局のために弄んでいるのは自民党、麻生首相ご自身である」と厳しく切り捨てた。

 また麻生首相が、「政治にはスピードが必要である」と発言したことに言及し、簗瀬委員長は、「スピードがあることを敢えて一つだけ挙げるとすれば、支持率の低下であり、その他の政策については全くスピード感がなく先送りであることを強く感じる」と麻生政権が機能不全に陥っていることを如実に表すものだと指摘するとともに、「内閣がスタートしてからこんなにスピード感溢れる終末感を漂わせているのは麻生首相だけである」と、痛烈に皮肉った。

 さらに、麻生首相が問題発言を連発していることに対しても、「(一般的に、問題発言の中でも)許せるものや、笑えるものもあったりするが、麻生首相の場合は、人権感覚の欠落からくるものである」と分析し、かなりの差別観を持って発言していると指摘した。

 最後に簗瀬委員長は、会期延長に向けて、参院として国会対応の戦略をどのように描くかとの点で、「議員立法を出すべきとか予算委員会を行うべきなど様々な意見を頂き、最終的に役員会で今後の方向性をつくっていく」との方針を示すとともに、「国民の多くが関心を寄せている経済対策に民主党らしい提案を議員立法も含めて、どのような形で国民の皆さんへメッセージとして送ればよいかということで延長国会に臨んでいく」と意気込みを語った。
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