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2008/12/13
前橋市で国民の声を活かした政治の実現を呼びかける 幹事長、宮崎・群馬1区総支部長




 鳩山由紀夫幹事長は13日午後、群馬県前橋市内で開催された「宮崎タケシを励ます会」に出席。政権交代で国民の皆さんの声を活かした政治を実現しようと呼びかけた。

 はじめに、宮崎タケシ・群馬県第1区総支部長は、15年間記者として勤めた上毛新聞を退社し、「ゼロからのスタートだった」とこの1年の政治活動を振り返り、集まった多くの支援者の方々に感謝の意を表した。

 そのうえで、「今日本が壊れているのではないか」と問いかけ、「今、何をしなければならないのか。15年間記者として県内をつぶさに歩き、人々の声を聞いてきたが、今ほど苦しい時代はないと断言できる」と危機感を示した。

 地元の中小企業のベテラン経営者からの「世の中の真ん中にある軸が壊れているような、底が抜けてしまったような不況」との痛切な悲鳴も紹介しながら、年末から来春にかけて、派遣労働者約3万人が失業、正社員も数千人が職を失うこと、後期高齢者医療制度により保険料が支払えないために保険証を取り上げられる人が全国で60万人にも及ぶという悲惨な実態を指摘。「このようなどうしようもない現実に政治は立ち向かわなければならない」と強い決意を述べ、「こんな停滞し、不透明で硬直化している時代だからこそ世の中を変えなければならない」と政権交代の必要性を訴えた。

 また、「世の中で誰がどんな風に助けを求めているのかを見極めて政治家は働かなければならない。ふるさと群馬で毎日汗をかいて仕事している人が未来に希望を託せるような世の中にするため戦う。今なら日本を変えられる。普通の人の手に政治を取り戻すことができる」と呼びかけ、民主党への支援を求めた。

 宮崎総支部長の演説を聞いた鳩山幹事長は開口一番「「さすが中央大学弁論部」とその熱い演説ぶりを称え、「大事なのは演説が上手いことではない。皆さんの心を理解してそのことを政治家として活かしたいという気持ちが伝わったことである」と宮崎総支部長の資質を評価。「国民のため、社会的に弱い立場の人のためにしっかりとセーフティネットを張ってご恩返しする。公平・公正な社会をつくるため、応援の輪を広げてほしい」と訴えた。

 就任2カ月足らずで支持率急落の麻生内閣については、「選挙より政治」と選挙を先送りしながら自身が発表した追加の景気対策の裏づけとなる第2次補正予算案を提出しないまま、昨日12日に新たに発表した「生活防衛のための緊急対策」も予算の裏づけがなければ身動きできない政策ばかりで「絵に描いた餅に過ぎない」と痛烈に批判。「採用内定の取り消し」「派遣労働者の雇い止め」をはじめとする日に日に深刻化する雇用情勢に関して民主党がとりまとめ、提出予定の対策法案に対し、政治空白をつくらないためにも与野党の枠を超えて協力するべきだと主張した。

 民主党が政権をとったら、政党が政府の中に入って政策を作り、官僚主導ではなく政治家主導の政治を実現し、国民に開かれた政府にして国民の皆さんと協力しながら政策を作りあげたい、との考えを鳩山幹事長は明示。「皆さんの気持ちを反映させる政治にするために大きな力を与えてほしい」とさらなる理解と支援を訴えた。
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