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2008/12/15
【参院決算委】将来の不安をなくすことこそ重要 足立議員




 足立信也議員は、15日午前の参議院決算委員会で、「神本議員に続いて『自公政権の総決算』として質問」すると前置き。社会保障に関して「満足度が低いが緊急性が高いのが年金、満足度が高く緊急性も高いのが医療である」との調査結果を示し、将来不安をなくすことが経済・景気対策としても重要であると指摘し、定額給付金2兆円を「消された年金」の記録訂正に使用するべきだとした。

 麻生首相は、年金記録改ざんは「あってはならぬこと。厳しく対処し、善処する」としたが、給付金については答えなかった。

 続いて記録改ざんに関して社会保険庁の本庁、厚生労働省の関与があったかどうかとの足立議員の質問に、舛添厚生労働大臣は、「今後、全体の解明をしていく」と答えた。

 また、足立議員は、首相の「運動もせずたらたら食べている人の医療費の分をなぜ払うのか」との発言を、予防医学の大事さを指摘したものと理解するとしたうえで、どのような具体策を考え、指示しているのかを質した。首相は、一般論として病気にならない、健診、病後のリハビリが大切としたものの、「個人の主体的な取組みが大切」と述べるに留まり、政府としての取組みには何ら重点をおかない考えを示した。

 足立議員は、予防が大切であるのなら、地域予防の考えを取り入れるべきとして長野県の例を挙げ、保健師を医療提供者に含めるべきではないか、と提案した。

 さらに、保健師の年齢制限を撤廃すれば、退職した看護師も再び医療に携われると提案、参院では決議もしたとして見解を質した。鳩山総務大臣は、「決議は重く受け止める」と答えた。

 続いて、二階産業経済大臣の妊婦受け入れ拒否に関する「モラルの問題」との発言を取り上げ、真意を質した。二階大臣は、「少しでもこうした事故を少なくしようというのが真意」と説明したが、謝罪しなかった。足立議員は謝罪すべきと注意した。

 足立議員は、予算の発想を変え、教育、医療・介護、年金に集中的に取り組むべきと主張して質問を終えた。
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