ニュース
ニュース
2000/11/15
非加熱血液製剤から肝炎感染〜対策を厚生省に要請
民主党の今井澄雇用・社会保障ネクスト大臣ら5名の国会議員が15日、厚生省を訪れ、新生児治療時に投与された輸入非加熱血液製剤によるB型、C型肝炎ウィルス感染者が静岡県の総合病院で9名見つかった問題について、厚生省に徹底的な調査、広報、感染者対策を行うよう要請した。同行したのは、金田誠一厚生部会長、家西 悟血液・薬害対策ワーキングチーム座長、牧義夫同事務局長、渡辺周・党静岡県連代表。

 要請の主な内容は、非加熱製剤投与の実態調査とB型・C型肝炎検査の呼びかけ。感染者への医療提供体制の整備と発症者への救済措置。肝炎検査から生じる差別や偏見の防止対策など。

 要請後の記者会見で、今井ネクスト大臣は「4年前にHIVの検査をした時に、B型・C型肝炎ウィルスの検査をしなかった。厚生省は医学的に不確定なものを切って捨ててきた」と批判。「問題点をすべて洗い出して緊急性を要するものから対策を実施し、なぜあの時やらなかったのかということが2度とないようにしていただきたい、と要請した」と語った。

 この問題に関しては、17日の衆議院厚生委員会で、家西悟衆議院議員が質問する予定になっている。
記事を印刷する