ニュース
ニュース
2000/11/17
森内閣不信任決議案提出を決定=両院議員総会で対応を代表・幹事長に一任




民主、自由、共産、社民の野党4党は17日午後、幹事長・書記局長会談を国会内で開き、内閣不信任決議案を20日の衆院予算委員会での補正予算案質疑終了後、採決前に提出する方針を決定した。

 民主党は同日正午から国会内で両院議員総会を開き、今後の対応を鳩山代表、菅幹事長に一任することを決めた。

 赤松広隆国対委員長は国会情勢が極めて緊迫しているため、両院議員総会後から衆参両院議員に20分以内に国会に集合できるよう待機する「禁足」を要請。

 羽田孜特別代表は「かつて不信任案に賛成して自民党を飛び出したことを思い起こしている。鳩山代表を中心に結束してこれに臨もう」と訴えた。久保亘参議院議員会長は、「この不信任案を可決するさせるかどうかは、21世紀のわが国の進路に関わる重大なこと。ぜひ可決してほしい」と激励した。

 菅直人幹事長は「まず森首相を辞めさせるために、野党が1人も欠けないで不信任案に賛成することを方針の第一とする」と報告。また、森首相が今夕APECから帰国した直後に辞任の動きが出た場合は、不信任案を直ちに出すこともありうるとし、提出時期については代表と幹事長に一任するよう求め、万雷の拍手で了承された。また菅幹事長は「過去には不信任案が可決すれば必ず解散総選挙が行われている。森首相が少なくとも自信を持った総理なら、当然解散に打って出て、国民に本当に信任されているか問うべきだ。民主党はそこで政権獲得を実現する」と強調した。

 最後に鳩山由紀夫代表が「いよいよ国会議員のいくさだ。いくさに臨むときの要諦は国民の声を背に受けてしっかりと闘うことだ。単に森首相を辞めさせるのではなく、自民党政権に終止符を打つための闘いを行っていくことを確認しよう」と檄を飛ばし、「不信任案が可決したら解散を求め、国民の皆さんの審判を求める。皆さんの覚悟を求めたい」「民主党は一致団結し、さらなる強い結束力を持ち、常に国民の声を大事にしながら歩んできたことに自信を持って、新たなステップに対応していこう」と力強く決意を表明した。
記事を印刷する