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2009/01/08
「政治決戦の年。必ず政権をとりにいく」 輿石参院会長が決意表明




 輿石東参議院議員会長(代表代行)は8日午後、国会内で今年初の定例記者会見を行い、政治決戦に懸ける思いを語るとともに、平成20年度の第2次補正予算案および平成21年度本予算案を巡っては、与党側の暴挙に対して徹底抗戦する姿勢を強調した。

 「2009年は間違いなく選挙がある『政権交代』『政治決戦』の年。必ず政権をとりにいく年がやってきた」と述べ、気持ちを引き締めしっかり行っていくと政権奪取への決意を示した。

 そのうえで、当面の課題は雇用問題を中心に、国民の8割が反対している定額給付金を20年度第2次補正予算案から切り離すことだと表明。20年度第2次補正予算案の議論がスタートしたばかりであるにもかかわらず、麻生内閣が19日には衆参両議院において施政方針4演説などを行い、21年度予算案の審議に入ろうとする動きがあることに触れ、「参議院60年の歴史のなかで、補正予算審議中に本予算の審議に入ることはどこを紐解いてもない。前代未聞の暴挙を行ってくるならそれなりの覚悟をしなければならない」として、改めて徹底抗戦していく姿勢を示し、9日に開催予定の3役懇談会で党の方針を決めていくことになるだろうとした。

 与党は第2次補正予算案、関連法案を13日に衆議院を通過させる方針であることを受け、13日以降に参議院で審議が始まったとしても19日までに関連法案を含めすべてを審議することは「マジシャンでも連れてこない限り無理」と皮肉り、民主党としては衆議院以上に参議院では審議時間が必要であると主張した。

 関連法案の審議も始まらないうちに衆議院での21年度予算案の審議を同時並行で審議しようとする動きに対して「秩序もルールもない。やぶれかぶれ解散ができずに国会運営をやぶれかぶれで行おうとしている」と批判。「国民のためにもしっかり審議を尽くし、問題点を明らかにして調停された予算がしっかり使えるよう担保していくことが国会の任務である」と訴えた。
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