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2009/01/15
衆院での強行採決で送られた2次補正を参院で審議することはできない 輿石参院会長




 輿石東参議院会長は15日午後、国会内で記者会見を行い、平成20年度第2次補正予算案の参院での審議入りへの対応について記者団に語った。

 はじめに輿石参院会長は平成20年度第2次補正予算案が衆院で政府・与党の強行採決によって可決し、参院に送付されたことについて、「正常ではない送られ方をしているので、参院の予算審議については小休止しているところである」と述べ、審議入りしない理由として、衆院での強行採決までの審議の進め方と再議決を睨んだ衆院与党の暴挙が参院不要論に繋がることへの抗議であるとした。また審議入りの見通しについては、明日以降の参院国対委員長会談の中で対応していくこととなった。
 
 さらに、輿石参院会長は、大島自民党国対委員長が都内で行った講演の中で、19日には政府4演説を行うとともに、2次補正を野党が参院で審議しない場合、衆院で平成21年度本予算案の並行審議を行うと示唆したことに、「どうぞおやりください。その際は我々も覚悟して対応する」と応酬した。

 次に、政府・与党内で消費税の引き上げについて議論がなされている状況や予算関連法案の採決にあたって、与党内から造反者を誘うような国会運営を考えているかと質問を受けた輿石参院会長は、「予算関連法案に対して与党内からの造反を誘うような姑息なことは考えていない」ときっぱり否定。消費税の考え方については、「今すぐに消費税を引き上げるより、税金のムダづかいの全容を解明することが先決」との見解を表し、民主党政権になった時は、財務省主導の予算編成から、国民生活を第一に考えた予算編成を行った上で、消費税の引き上げについて議論が必要な場合、国民全体で議論するとの考えを語った。
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