ニュース
ニュース
2009/01/27
国民の多くが反対する第2次補正予算の成立は極めて残念 鳩山幹事長


 鳩山由紀夫幹事長は27日夕、2兆円の定額給付金を盛り込んだ2008年度第2次補正予算が、衆参両院協議会を経て、憲法の衆議院優越規定により衆議院本会議で成立したのを受け、国会内で記者団の質問に答えた。

 第2次補正予算の成立に関しては、「国民の多くが反対しているこの予算が成立してしまったのは極めて残念である(と思った)瞬間だった」と厳しい表情で振り返った。

 同時に、鳩山幹事長は「両院協議会というものが、ある意味で生きた形で、いわゆる『ねじれ国会』といわれる新しい国会のなかで、その解決を目指した存在として動き始めたかなと思ったが」との見方も示したうえで、やはり最終的には成案を得るに至らなかったと分析した。

 直近の民意である参議院の意思こそが国民の意思であり、その意味では参議院の意思を尊重するのが、常識的に考えれば本来の結論だが、そうならなかったとも指摘。「そうならずに、衆議院の優位性で決められてしまったのは残念でならない」と、重ねて苦渋の胸の内を明かした。

 そのうえで、定額給付金に関しては関連法案の質疑のなかでしっかりと議論し、「国民のみなさんに(民主党か政府・与党か)どちらが正しい判断をしているか問いたい」とも語った。

 明日28日から始まる09年度予算案審議の戦略を問われた鳩山幹事長は、「麻生総理の最初で最後の施政方針演説になるだろう」とまず分析。幹事長自身と田中真紀子衆議院議員が冒頭の代表質問に立つとしたうえで、「麻生内閣が国民の期待に応えていない。なぜ応えられないのか」に関して、消費税や定額給付金、雇用や年金の問題など、国民の皆さんにとって関心のあるテーマを選んで議論していくと表明した。

 また、民主党が政権獲得後に目指す日本のあり方についても提示していくとした
記事を印刷する