2009/01/28
麻生首相の最初で最後の施政方針演説は官僚の作文で何の感慨もない 鳩山幹事長
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鳩山由紀夫幹事長は28日午後、国会内で、同日衆議院本会議で行われた麻生首相の施政方針演説に対して記者団に感想を語った。
はじめに鳩山幹事長は、麻生首相の施政方針演説に対して、「ある意味、最後になるかもしれない施政方針演説だったが、全く感動を与えないもの。官僚の作文をホッチキスでとめただけで何の感慨もない」と感想を語った。
さらに、鳩山幹事長は、演説の中で消費税の引き上げに麻生首相が言及したことで、「(どの様に消費税の引き上げを行うか)具体的なイメージが全然湧いてこない中で何となく意気込んでいるだけ」と指摘。そして、「国民の皆さんが一番知りたいのは、なぜ今、消費税の引き上げの話をするのか。引き上げる場合、その財源を何に使うのかが見えてこないうちに消費税の議論をするのはやめるべき」と切り捨てた。
続いて、政府・与党がソマリア沖での海賊問題の対策として海上自衛隊の派遣を決めたことに鳩山幹事長は、「ソマリア沖海賊問題で一番大事なことは、ソマリアの内政問題からこのことは発生している。その内政問題に対して日本は何ができるのかを考えることが第一である」との見解を示し、麻生首相にはその観点が全く欠落していると分析した。
また鳩山幹事長は、「他の国々も協力しているので、日本も何らかの協力をする必要があると思うが、筋論として、海上保安庁を派遣するところを、なぜ海上自衛隊を派遣するのか、その際、何を権限として行うのかがはっきりしない状態ではシビリアンコントロールは大丈夫なのかと心配する」と疑問を呈した。今後、この問題に対して党内議論を深め、意見をまとめた上で、他の野党と国会での対応を協議していく考えを明らかにした。
最後に鳩山幹事長は、明日29日の衆院本会議で行われる代表質問での質問内容について、「ソマリア沖での外交問題はもとより、補正予算から本予算へ入っていくプロセスの問題や定額給付金の問題、消費税、天下りやわたりの問題、雇用、経済に対して議論を挑んでいきたい」との抱負を語った。
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