2002/04/03
【衆院農水委】筒井議員、武部農水相の責任と政官業癒着を追及
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3日の衆議院農林水産委員会で、民主党の筒井信隆議員がBSE問題調査検討委員会の報告書について質問した。
筒井議員は始めに、報告書の提出を受けて発表された農水省の処分で、武部農水相が報酬の一部返納を課されたにすぎなかったことについて「重大な失政といわれたことに対する責任のとり方としては、誰が聞いても十分だとはいえない」という厳しい見方を示した。
続いて、筒井議員は「農水省は、報告書に提言されていることは、全て実行できるのか」と武部農水相に確認。農水相は「この報告書を深く受け止めて対応していく」と述べるにとどまり、歯切れの悪さが目立った。
筒井議員は、報告書がBSEの感染源を肉骨粉だと断定していることを取り上げ、「肉骨粉の使用を許した農水省の責任は極めて大きい」と改めて行政責任を厳しく指摘。武部農水相は「法規制の整備をしなかったことはまずかった」と自らの非を認めざるをえなかった。
さらに、法規制を行わなかったのは「行政指導が徹底されているから」というこれまでの農水省の見解についても、「結果的にウソであり、反省すべきだ」と指弾。食の安全を無視した農水省の危機意識の欠如を浮き彫りにした。
最後に筒井議員は、「政官業の癒着構造が消費者の保護、安全性の確保を失った」と報告書が指摘していることを強調し、政と官の関係の見直しを強く迫った。
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