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2009/02/18
もはや首相としての機能を完全に失っている 前財務相問題への首相対応を小沢代表批判
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小沢一郎代表は18日夕、富山市内で会見し、迷走後に17日夜に辞任した中川前財務・金融担当大臣の問題について、進退を決する際、当初、前大臣に続投を指示して擁護にまわったとされる麻生首相について、「もはや首相としての機能を完全に失っているということなのではないか」と厳しく断じた。
記者団からの質問に答える形で会見した小沢代表は、まず自民党の中堅若手議員のなかからも総裁選挙前倒しを求める声が出ている点をどう見るかとの問いに、「自民党のなかでどういう動きがあるかは知らないが」と前置き。そのうえで、「麻生内閣が総辞職してまた選挙もせずに自民党の総裁が選ばれて総理になるということは国民が許さない。そのときには『主権者の声を問え』という声が大きくなると思う」と改めて指摘。同時に、国会開会中に暢気に自民党総裁選びをしていること自体を問題視する声が高まり、「いろんな意味で国民のみなさんの自公政権に対する目が余計に厳しくなっていくだろう」と予測した。
また、昨夜の中川前大臣の辞任に際し、最後までどたばたを演じた麻生首相の対応、指導力をどう見るか、マスコミの世論調査でも支持率が一層下降している点をどう見るかとの質問には、「今回だけではなくして、麻生総理の言動からその政治家としての見識、あるいは総理としての資質は、マスメディアも論評しているとおりだと思う」と分析。
そうしたなかで今回のことは特に、首相と最も親しい間柄であり、さらには、内閣としての最重要課題だとして声を大きくして叫んできた経済対策、景気対策の所管の財務大臣の起こした問題であることから、事態は一層深刻であるとの見方を明示。「その人が世界中に醜態をさらしたのは誠に恥ずかしい限りで、国民みなさんもそう感じておられるし、そういう意味で麻生さんはもはや総理としての機能を完全に失っているということなのではないか」と酷評した。
中川前大臣の一件で自民党内での麻生降ろしの声が強まるのではないか、そうなったときの解散・総選挙の時期をどう見るかとの質問には、従来の考え方と変わりがないと小沢代表は表明。「私どもはずっと国民の選挙の洗礼も受けずに首のすげかえだけ、これで3人目、麻生氏がやめればこれで4人目、そのようなことは国民が、世論が許さないと思っている」と指摘。予算の審議等、国会の論戦を通じて民主党の考えを明らかにしながら、「総選挙を早く実施すべきだということを主張して参りたい」と重ねて述べ、解散時期については従来から主張に変わりがないとした。
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