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2009/03/04
国民の多くが反対する給付金法を強引に通した政府・与党に遺憾の意を表明 鳩山幹事長


 鳩山由紀夫幹事長は4日午後、同日の衆議院本会議で約2兆円の定額給付金財源法を盛り込んだ政府・与党提出の08年度第2次補正予算関連法案の再議決が行われ、同案が成立されたことを受け、国会内で記者団に見解を示した。

 はじめに、再議決によって08年度第2次補正予算関連法案が成立したことについて、「民主主義は数だとして、数の力で何でもありと考える与党は、国民の多くが反対する定額給付金財源法案を通した。我々は国民のために政治を行っているという基本に戻らなければならない」と述べ、数の暴力で強行に同関連法案を通した与党に対して、「大変けしからん」と遺憾の意を表した。

 同日午前、政治資金管理団体の会計責任者である公設第一秘書が逮捕されたことで行われた小沢一郎代表の会見に関しては、「様々な疑念に対する質問に明快に答えていた」と感想を述べ、説明責任は果たされたとの見解を示した。加えて、「小沢代表が説明責任を果たしたことで、我々は小沢代表と公設第一秘書の身の潔白を信じて、党として一体感を保っていかなければならない」と述べ、政権交代に向けて、この難局にしっかりと立ち向かっていく決意を改めて語った。

 また、検察の強制的な捜査手法に対して会見のなかで小沢代表が「不公正な国家権力の行使」と発言したことを受けて、与党側から「民主主義のルールが分かっていない」との批判の声が挙がっていることにも言及。鳩山幹事長は、「むしろ民主主義のルールが分かっていないのはどちらかと言いたい」と語気を強め、さらに「選挙が近い時期にこのような異例の捜査手法を行ったことに政治的意図があったとしか思えない。状況証拠だけのなかで、なぜこのような捜査を行ったのか、大変憤慨を感じている」と反論。検察側がこの状況下で公設第一秘書を逮捕するなら、国民に対しても説明責任を果たすべきであるとの考えを語った。
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