ニュース 2009/03/07 「自民党には捜査が及ばない」とする政府高官発言「事実なら奇異」と小沢代表 　小沢一郎代表は６日昼、党本部で記者団の質問に答え、西松建設の政治献金問題で「自民党には捜査が波及しない」と記者団に語った政府高官の発言に対し与野党から批判が出ていることについて、「その話は直接聞いていないのでコメントする立場にないが、それが事実とすれば、ちょっと奇異な感じがする」と批判した。 　また、自民党の二階経済産業大臣が西松建設から裏献金を受け取っていたと報道され、「西松献金」問題が自民党を巻き込んだ状況になっていることについて小沢代表は「二階さんのことについてはわからない。国民に対する説明責任は、本人と自民党が考えることだと思う」と語った。 　一方、代表が自身の進退について結論を出す時期について、「私どもは、担当秘書の逮捕についても合点がいかないと言っている。したがって、それが起訴されたり、あるいは裁判で罪になったりすることは考えていないというのが現状だ。常識的に、最終的な結論が出た場合ということだ」と説明した。 　「西松献金」の返還については、「違法な仕方で、脱法な仕方で政治団体の（寄付）原資が集められたものだったということが確定した時点においては返金したい、と私は最初から言っている。その考えに変わりはない」とした。 　さらに、岩手県の公共事業関係者から、「大久保秘書の影響力が大きかった」との声が出ていると報道されていることに対し、「私は、彼がそれだけの影響力を持っているとは思えないし、また、それをいろいろな形で行使したとは思っていない」と述べた。 　小沢代表は６日午前、米週刊誌「タイム」のインタビューを受けたが、衆議院選挙に向けた地方行脚の再開について記者団に対し、「したいけれども、こうして諸君に囲まれていては地方行脚もできない」としたうえで、「できるだけ早く地方に出て、皆さんとまた話し合い、触れ合う機会を設けたい」と意欲を示した。