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2002/04/11
「雇用確保と景気回復を!」連合の国民総行動と連帯
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11日午前、連合主催の「もうがまんできない、だまされない国民総行動:中央行動」が行われ、雇用・景気対策を求める5800名の労働組合員が、国会周辺でアピール行動を繰り広げた。民主党もこれと連帯し、多くの国会議員が激励を行った。
この日、連合の各地方組織に結集する労働者およそ1000名は「首切りNO! 仕事よこせ!」「暮らしに安心 日本に元気!」をスローガンに掲げ、朝から国会議員会館周囲で座り込みを行った。衆議院第2議員会館前では、これを激励する集会が10時から開かれ、民主党を始め、社民党、自由党の衆参国会議員が次々と発言。民主党の直嶋正行参院議員は、「小泉内閣は働く者に冷たい内閣だ。仕事と暮らしを守るために共に闘いたい」と呼びかけた。
10時半、連合が全国で展開した医療制度の抜本改革を求める1000万人署名運動の成果が大型トラックに積まれて到着。笹森清会長を先頭にした連合の代表団が、775万人分の請願署名を提出するため衆議院に赴き、渡部恒三副議長に手渡した。衆議院前では、日比谷公園からデモ行進してきた組合員たちも合流。民主党からは石井一副代表、伊藤英成議員ら15名の議員が出迎え、勤労者への医療費負担増だけを押しつける小泉内閣の「医療改革」に力を合わせてストップをかけよう、と連帯を誓い合った。
参議院前にも数千名のデモ行進が次々に到着し、高嶋良充議員、藤井俊男議員ら6名が激励。雇用確保と景気回復を実現するために頑張ろう、とエールを送り合った。
国会周辺が労働者の熱気に包まれる中、衆議院第2議員会館前で12時から政策転換要求集会が開かれた。まず、連合の笹森会長が「給料は減り、負担は増える。毎日1万人の失業者が生まれている。こんなバカバカしいことを許していたら、日本は破滅する。こんな政府はいらない」と怒りを込めて小泉内閣を糾弾。
続いてマイクを握った民主党の菅直人幹事長は「今日の深刻な状況は、リストラをやり、会社を潰し、賃下げすることが構造改革だという、小泉内閣の間違った政策に責任がある。働きながら安心して子育てできる保育所の設置や介護保険制度の充実など、需要の拡大を図る政策へと転換すべきだ。そのために、連合と力を合わせて闘い抜きたい」と力強く訴えた。
集会は、参院新潟補選、衆院和歌山補選などでの勝利を誓い合い、団結ガンバローを三唱して締めくくられた。
これに先立つ10日夕、東京・日比谷野外音楽堂で「国民総行動4・10全国結集集会」が開かれ、全国の組合員やNPO関係者ら13500名が参加。民主党からは鳩山由紀夫代表が挨拶に立ち、「国民本位の政治を実現するには、政権交代しかない」と訴えた。
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