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2009/03/20
自民党妖怪が支配する政治を改め国民が求める政治へ 鳩山幹事長、湯原・鳥取2区総支部長





水木しげるロードの人気者・ねずみ男も応援に来てくれた
 鳩山由紀夫幹事長は20日午後、鳥取県境港市を訪れ、JR境港駅前から続く水木しげるロードで、湯原俊二・同県第2区総支部長、同県選出の川上義博参議院議員とともに街頭演説を行った。

 湯原総支部長は演説の冒頭で、小沢一郎代表の公設第一秘書の逮捕に関して「ご心配をおかけして申し訳ない」と陳謝。そのうえで、小泉政権以降の政治の在り方に言及し、自公政権が行ってきた政治の失敗によって格差が拡大し、障害のある方やお年寄りなど弱い立場の人々へのセーフティネットは「ずたずたにされている政治状況にある」と指摘。

 その一方で天下りや税のムダ遣いを放置したまま、3年後の消費税増税を表明した自公政権の姿勢を批判した湯原総支部長は、「私たち民主党は雇用不安を解消し、格差を是正し、お年寄りや弱い立場方々が必要とするセーフティネットの再構築をはかっていく」と宣言。その財源として、全国2万7000人と言われる天下り官僚たちに垂れ流しのように使われている税の使い方を見直していくと強調した。

 続いてマイク握った鳩山幹事長は、「農家のせがれで農業を愛し、農家の苦しみも身をもって体験している」として湯原総支部長を紹介。そうした視点をもった人材こそが政治の世界で求められていると語った。

 街宣場所となった水木しげるロードに、ゲゲゲの鬼太郎をはじめ妖怪たちのオブジェが居並ぶ様子に、「漫画の世界では、境港では妖怪は愛されているが、政治の世界では妖怪はあってはならない」と指摘。長い間、自民党一党支配が続きすぎた結果、「日本の政治は国民の気持ちが通らない、まさに妖怪が支配する政治に成り下がってしまった」との憂慮を示した。

 自民党一党支配が続いた背景には「野党が弱すぎた」ということもあるとも分析したうえで、「そのことで自民党が政権にあぐらをかき、自分たちの意地のひっぱりあいが続いている」と断じ、大臣になること、あわよくば総理大臣になることだけが自民党議員の間では自己目的化し、「こういう政治を行いたいから総理に」といった気概のある人物は見当たらなくなってしまったとした。

 「そういう発想のもとで生まれてきたのが定額給付金だ」とも鳩山幹事長は分析し、国民すべてに1万2000円を給付するというからには国民の皆様に喜ばれてもいいはずが「こんな税金の使い方はあるか」と非難の的になっているのは、政治そのものへの信頼が失われていることに起因するとした。

 「本当に困っている方々に皆さま方の税金を有効に使わなければ意味がない」と訴え、定額給付金の予算2兆円分があれば、200万円×100万人で100万人の雇用を創出することができると説明。まさに選挙のためのばらまきの定額給付金でなく、「国民の期待に応える政治を政権交代によって実現しなければならない」と訴え、聴衆に民主党への支持を求めた。
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