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2009/03/21
鳩山幹事長、「人を見下した発言は断じて許されることではない」 麻生首相の「株屋」発言で


 鳩山幹事長は21日夕、鹿児島市内で鹿児島県遊説の感想、「政治とカネ」と世襲議員のあり方、そして麻生首相の「株屋」問題発言などに対して記者団に語った。

 はじめに鹿児島県での遊説の感想として、「手ごたえはある。麻生政権に対する国民の皆さんのあきらめにも似た不満がある」と分析。さらに、「それに対して官僚政治ではなく『国民の生活が第一』と主張している民主党に大きな期待が地域に行けば行くほど強く感じる」と所感を述べ、鹿児島全選挙区勝利という成果を挙げることが不可能ではないとの見解を示した。

 次に小沢一郎代表の西松建設問題に対して鳩山幹事長は、「小沢代表の決断をみんなで信頼をして支えていくことが大事で、我々はそういった試練をいかに乗り越えていくかが大事と思っている」との考えを示した。また、「政治とカネ」の問題に対して鳩山幹事長は、「企業・団体献金を全面禁止というところまで議論を深めていくことができれば民主党への更なる信頼が得られると思う」と自ら厳しい姿勢で臨む決意を表した。

 続いて昨日行われた小沢代表との会談について質問を受けた鳩山幹事長は、「小沢代表は何としても政権交代を実現させるという強い意思を示され、そのことを前提としながらこれから起こりうる事態に対して判断をしていくと述べられた」と説明した。

 また、世襲議員のあり方について鳩山幹事長は、「世襲禁止をどのようにマニフェストに盛り込むか。次の選挙に臨むに当たり、国民の皆さんに訴えていくことが大事である」との見解を示した。同時に橋本首相以降、親から地盤を譲り受ける形の世襲議員が首相になっている現状を指摘。世襲の首相だから平然と途中で政権を投げ出してしまうことが政治のひ弱さを生むとの考えから、同一選挙区において一定期間(5年ないし10年)は世襲で立候補することを禁止する方向で議論を行う考えを明らかにした。

 最後に麻生首相が株を投資している人を「株屋」と発言し、さらに、「株屋を信用できない。なんとなく怪しげでまゆつばものだ」と問題発言したことに鳩山幹事長は、「人を見下したような発言が時々見受けられる。さげすんだ思いを持って発言していることは断じて許されない内容だ」と厳しく批判した。
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