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2009/03/24
小沢代表続投 役員会で確認 常任幹事会で了承




 党本部で24日夜、役員会、常任幹事会が相次いで開かれ、小沢一郎代表の政治資金管理団体「陸山会」への西松建設関連の政治献金問題に関して、東京地検特捜部が同日、小沢代表の公設第1秘書を起訴したのを受け、党としての対応を協議。代表の続投を役員会で確認し、常任幹事会で了承した。

 常任幹事会で小沢代表は、まず陳謝したうえで、同日の起訴理由がいわゆる収支報告書の虚偽記載であったことに関して、「私どもは虚偽の記載をした意識はまったくない。献金をいただいた相手の名前を記して報告するというのが政治資金規正法の趣旨であるという解釈のもとに、政治資金規正法の趣旨に乗っ取って報告してきた。ところが、検察の考え方はそうでないという、法解釈と認識の違いのなかから今日の状況になったわけである」との考えを示した。

 また、「3日の突然の秘書の逮捕以来、機会ある度に申し上げてきたが、私自身が収賄罪とかそういう犯罪に関わっていた、手を染めていたということであれば、どのような捜査も処罰も甘んじて受ける。しかし、自分にはそういう事実はないということを度々申し上げてきた」と語った。同時に、「今日はその意味においては、私の申し上げてきたことが事実であったことが明らかになった」とも述べ、起訴の根拠が収支報告書の記載の仕方の問題とされるに留まったことを改めて指摘した。

 そのうえで小沢代表は、役員会において、「屈せずに、ともに力を合わせてお前も頑張れというお励ましをいただいた」と述べ、「常任幹事会のメンバーのみなさまにもご理解をいただければ、先頭に立って今後とも皆さんとともに力を合わせてがんばっていきたい」と語ったうえで、重ねて陳謝した。

 最後に鳩山由紀夫幹事長は、「民主党は民主党のためではなく、国民のみなさんのためにある。小沢代表も小沢代表のためではなく、国民のみなさんのために代表職にあると私どもは理解している」と語り、「ここで国民のみなさんの命を守るための政治を、しっかりと政権交代して実現していかなければならない。そのときに官僚政治というものに屈してはならない。ある意味で天から与えられた試練を乗り越えなくてはならないと思っている」と強調。そのうえで出席者に対し「それぞれの見識のなかでご意見を述べられ、そして結果として小沢代表を代表として支えていこうとご理解いただいたと結論を出させていただきたい」と語り、衆院選勝利、政権交代へ向けての一層の奮起を呼びかけた。
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