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2009/03/27
【参院予算委】峰崎議員、平田前財務副大臣の辞任問題など質す




 峰崎直樹議員は27日、参議院予算委員会の締めくくり質疑で、平田前財務副大臣の辞任問題などについて、麻生首相、関係大臣の見解を質した。

 冒頭、峰崎議員は、大臣規範の問題を取り上げ、平田前財務副相の辞任や塩谷文部科学大臣のパーティ開催を例に議論。平田前財務副相の株売買と昨日の辞任について、河村官房長官は、閣僚任命時に株式などの保有に対する規程を配り、周知徹底していると答えた。峰崎議員は、本人が事前に内閣官房へ取引について問い合わせたことも確認し、「売買をしていること自体がもう、倫理規程に違反している」と指摘。

 問題があることを事前に指摘せずに、18日に取引の届け出が行われてから内閣総務官室が説明を求め、先方の説明を待っていたこと、官房長官は26日に新聞紙上の発表を受けて知ったことなどの説明を受けて、峰崎議員は「役割を果たしていない」と、内閣官房の対応に強い疑問を呈した。また、金融商品取引法などの議論の背景には、市場の公平性透明性などを求める精神があることにふれ、市場への妨害は大変な犯罪にあたると強調した。与謝野財務大臣は「やはり職を辞してけじめをつける案件だと思っていた」と答えた。

 峰崎議員はまた、昨日の財政金融委員会で、民主党が辞任を求めた理由について「法律を守らないといけない立場の人が、これを守ろうという意欲がないことを私たちは大変危惧した」と説明。任命権者である麻生首相の責任は重いという見解を示した。

 塩谷文科相に対しては、事前にパーティ開催を官房長官へ相談したこと、その場で自民党の笹川総務会長が「誰かがおきてを破ってもらわないと後から続く人が困る」などと発言したことを確認。塩谷文科相は「特に(閣僚のパーティ開催の自粛を求める)規範に反することではないと思っている」と答弁した。

 峰崎議員はこのほか、かんぽの宿の売却と減損会計の適用、北方領土、アイヌ語の保存継承、経済見通しなどについて質問した。介護認定の新基準については凍結延期をする考えがあるかを質し、舛添厚生労働大臣は「公開の場で検証し、フォローアップして対応したい」と答えた。峰崎議員は、雇用問題への対応も強く要望し、質問を終えた。
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