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2009/03/27
小沢代表 参院議員総会、代議士会で決意と経過を説明し確認受ける


 小沢一郎代表は27日午後、参院議員総会と代議士会で、政治資金の収支報告書の記載をめぐり大久保秘書が起訴されたこと、24日の役員会と常任幹事会で代表続投の決意を表明し、了承されたことについて、経過を説明したうえで、政権交代への強い決意を改めて表明した。

 参院議員総会、代議士会では拍手で小沢代表の決意と説明を確認とした。

 参院議員総会では、輿石東会長が「3月3日に小沢代表の大久保秘書が逮捕というショッキングな出来事に我々は驚いた。政治資金の収支報告書に虚偽記載があったかどうかというのが問題。これでは代表は辞任する必要はない。このことを役員会で確認、常任幹事会で了承した。大久保秘書が容疑事実を認めたかのような報道がなされているが、その事実はないと弁護士から聞いている。世論操作がないようにマスコミの皆さんも報道してほしい」と発言。

 小沢代表は、参院での第1党のとして活躍に敬意を表した後、秘書逮捕、起訴の件でご迷惑、ご心配をかけたことを陳謝した。

 そのうえで、今回のことは、針小棒大の報道によってあたかも重大犯罪が背景にあるかのような印象を与えているが、起訴事実は政治資金の収支報告書の記載が虚偽であるというものだったこと、多くの企業や多くの個人から献金をいただいていること、一つひとつの献金を私自身が精査しているわけではないが、秘書を信頼して任せていること、西松建設の社長と面識はなく深いつながりはないことなどを説明した。

 また、「収支報告書の記載に関して、献金を受けた相手方を金額とともに記載すること、寄付を受けたのが政治団体だったので資金管理団体で受けたということで、そう記載したが、そこが検察の認識との違いである」としたうえで、「この種の問題で強制捜査、逮捕、起訴はなかった。私は納得できない。これは、私個人の政治活動の問題ではなく、民主主義の根幹に関わる問題」と指摘。

 さらに、「政治活動の集大成として、総選挙で勝利すること、国民の側に立った政治、国民主導の政治を確立する。議会制民主主義の定着のために頑張っていく」と決意を表明し、理解を求めた。

 参院総会では意見もなく、代表の説明、決意を拍手で確認した。

 代議士会でも、小沢代表は、同様に陳謝と説明、決意表明をしたうえで、「新しい日本をつくること、総選挙での勝利を行動の基準としていく」と加えた。

 これに対して、小宮山洋子議員が、検察と闘うことは応援したいとしたうえで、「疑問を抱えたままでは選挙は戦えない。ぜひ多くの国民の声を聞いて判断することをお願いする」と発言。

 また、近藤洋介議員は、「小沢代表の説明を納得していない人は8割。これを真摯に受け止めていただきたい。素性の分からない団体から何千万円ももらい続けたのはなぜか、国民は疑問に思う。献金を何に使ったのかを明らかに」と質問した。

 小沢鋭仁議員は、「賄賂性の認定はなかった。この事実を重大に受け止めるべき。一番重要なのは政権交代。右往左往しないことが政権担当能力を示すことになる」と発言した。

 さらに、小宮山泰子議員は、「劣化している長期政権を変え、セーフティネットのある社会をつくることが重要」と訴えた。

 これらの意見を受けて、鳩山由紀夫幹事長は、「代表が役員会、常任幹事会で、『負けるわけにはいかない。続投したいが皆さんで決めていただきたい』と発言し、私どもは党としてその方向を決めた。代議士会としてもリーダーとしての小沢代表のもとで頑張っていくとの姿勢を示してほしい」と、小沢代表の続投は、役員会、常任幹事会での決定事項であると強調した。

 小平忠正代議士会長が、「代議士会としても一致して頑張っていこう」と集約、拍手で確認した。

 なお、近藤議員の質問には、時間がなくその場では回答できなかったが、本日中に文書で回答する予定。
 

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