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2009/04/04
国民の生命と政治のために政治ある 鳩山幹事長、大西・奈良4区総支部長訴える




 鳩山由紀夫幹事長は4日夕、奈良県橿原市の近鉄大和八木駅前において開かれた街頭演説会で大西たかのり・奈良県第4区総支部長とともにマイクを握り、北朝鮮による「飛翔体」発射に関して、麻生政権による誤射情報の発表とその後の冷静さを欠いた対応について、国民を不安に陥れたその行動を厳しく批判するとともに、早期の政権交代を実現しようと訴えた。

 鳩山幹事長は演説の中で、冒頭、小沢代表の秘書が起訴されたことを、「国民の皆さんに多大な心配をかけた」と陳謝する一方で、「官僚任せの政治がここまでするのかと思い、しかし、この厳しい状況を党の結束で乗り越え、そして政権交代を果たさなくてはならない」と述べ、全党一結束した行動が政権交代への近道だとの考えを述べた。

 さらに続けて、この事件を契機に、民主党は企業・団体からの献金を全廃していくとの考えを示し、政治と金に一番クリーンな政党は民主党だと話した。

 また、北朝鮮による「飛翔体」発射問題について、「政府より誤発表があったようだが、日本が発射の第一報を伝えようとする焦りの中で、米国との緊密な情報交換をせずに発表してしまったと考えられる」と、第一報発表に固執した勇み足の面が見え隠れするとの認識を示した。

 これは、日米間の連携に亀裂を生じさせるものであり、ことさら冷静さを欠き、間違った発表で国民を不安を与えたことは重大なミスであると指摘し、「このような(から騒ぎのような行動は)政策よりも政局を優先させているのではないか」と厳しく批判した。

 鳩山幹事長は、小沢代表のいう「政治とは生活だ」との考えに基づき、小泉政権以来の弱肉強食の政治を変えなければならない。そのためにも政権交代を成し遂げよう。是非民主党によりいっそう力を貸してほしいと、降りしきる雨にも関わらず、訴えに耳を貸す聴衆に向けて力強く訴えた。

 次に、大西総支部長が演説に立ち、「政権選択を求める選挙が近づいてきた。あまりに長く政権党であった自民党による多くの政治の腐敗を変えるのが民主党である」と話し、民主党への支援、支持を求めた。

 また、日本の農政について、「今までの日本の農政は減反減反で、(米を)作らせない農政だった。さらに、東京都の面積の1.8倍という耕作放棄地を作り出しながら、挙句の果てには汚染米問題を引き起こし、日本の食の安全を脅かした」と指摘し、民主党の農業政策について、「農業者が自信を持って、誇りを持って食糧生産に励んでいただく、それができるような仕組みを作っていく」と紹介した。

 さらに、今地方は厳しい状況にあるとしたうえで、「国民の生命と生活のために政治がある。そのためにこそ税金を使うべきだ」と述べ、ムダ遣いを繰り返し、そのつけ国民に押し付ける自民党政権を厳しく批判するとともに、来る総選挙においては、ぜひ民主党に力を貸して頂き、政権交代を果たそうと訴えた。

 この日の街頭演説会には、前田武志、前川清成、中村哲司各参議院議員も駆けつけ、それぞれ民主党の政策を熱く語り、民主党へよりいっそうの大きな支援、支持を寄せてほしいと訴えた。
 

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