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2009/04/07
9月までに必ず民主党政権樹立 小沢代表が決意と見通しを表明




 小沢一郎代表は7日午後の定例会見で、この日が代表就任3周年であることに関して、3年間で民主党がどのように変わったと考えるか問われ、「現実に政権を担う意識が皆の間に芽生えてきている」と表明。総選挙に向かって努力しているなかで、現実の政権政党としての心構えが生まれているとした。

 4年目に向けた決意については「(衆議院議員の任期である9月まで)とにかくもう5カ月しかない。この間に行われるであろう総選挙で政権を獲得する。民主党中心の政権を打ち立てる」と強調。「大事な問題と判断し、役員会や常幹、議員総会で(代表続投の)了承をいただいたばかりだ。したがって(政権交代の実現という)当初の目標に向かって皆と一緒に頑張りたい」と、続投方針を改めて明らかにした。現時点で民主党が政権交代可能な状況にあるかという問いに対しては「必ず国民の信を得て政権を取れると現時点で認識している」と答えた。

 解散・総選挙の時期については「いつになるかは分からないが、その後に選挙があっても大丈夫なように(準備していきたい)。多少夏場まで伸びても十分戦える体制を前面的に取っていきたい」と答えた。

 さらに、政府の景気対策について「総額を大きくすることばかりを考えているように映る。国民一人ひとりの生活の助け・支援、消費の拡大にはつながっていかない」と指摘、年金・医療・介護制度改革や子ども手当、高速道路の無料化、農業の所得補償など国民生活を直接に支援する政策、景気の落ち込みが激しいことを踏まえ、重点配分で経済立て直しをはかる政策を議論していることに言及した。

 対北朝鮮政策については「今そして将来にわたって北朝鮮が弾道弾もしくは開発できたとすれば核兵器を使用して、韓国であれ日本であれ、先制攻撃をする事態は考えられない。向こうが弾道弾を打ったり衛星を上げたりすることを、日本に対する直接の脅威だ、攻撃だ、と解釈して、こちらが先制攻撃することはありえない」と先制攻撃論に釘を刺したうえ、「国民の人権はもとより生活も確保できないような政治体制の国が、核や弾道弾をカードにもてあそぶということは、絶対許してはいけない」と強調。

 そのうえで「中国、ロシアが『北朝鮮の独裁的な体制がよろしくない』という我々と共通した認識を持つような努力をしないと、いつまでたっても北朝鮮の動きを規制することができなくなる」と指摘、民主党政権においては、米国と協調しつつ、中露を巻き込んだ包括的な対北朝鮮政策を立案実施する考えを表明した。
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