2009/04/16
政府・与党の補正予算案は簡単に修正で妥協できる筋合いのものでない 輿石参院会長
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輿石東参院会長は16日午後、国会内で記者会見を行い、09年度補正予算案の参院での審議に臨む方針などについて記者団に語った。
はじめに輿石参院会長は、同日の新聞各社の報道に対して、「『寄り合い所帯の行方』、『補正対応ふらつく民主』といった表題の記事が出され、民主党に激励を頂いている」と皮肉を交え、「我々はふらついていないし、寄り合い所帯の意識もないということを申しあげておきたい」と釘を刺した。
また政府・与党が打ち出した15兆円規模の追加経済対策に対して、国民新党の亀井静香議員が、「政権を明け渡す前に金庫は空っぽにしておこう」と皮肉ったことに輿石参院会長は、「まったく同感である。金庫を空っぽにして政権を渡そうとするようにも見える自公政権の補正予算に賛成出来るわけがないということが我々の基本方針である」ときっぱり断言した。
続いて09年度補正予算審議に臨む方針に対する質問に輿石参院会長は、修正協議を行ってより良いものにできるなら大いに修正すれば良いとの考えを示す一方で、「補正の本体は雇用の問題、高速道路の問題、子育ての問題一つとっても、制度として確立するか一時的にばらまくかの違いは大きく、政府・与党案は修正に値せず、歩み寄れる話ではない」と述べ、簡単に修正で妥協できる筋合いのものではないとの認識を示した。
さらに補正予算関連法案の対応として、「参院で審議を引き延すことで麻生首相が解散に踏み切る確証があれば、1日も早い解散を勝ち取るために、その考え方もあり得る」と選択肢の一つであるとの考えを示し、これからの補正予算審議の経過を見ながら対応を判断していくとした。
最後に来週の党首討論の開催について質問を受けた輿石参院会長は、「来週は首相が2回、本会議に出席するため開催しない」との方針を表すと同時に、与党側から逃げているとの批判に対しても、「我々は逃げも隠れもしていない」と反論した。
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