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2009/04/21
09年度補正予算「官僚行政に乗った予算の中身、あり方を徹底的に議論していく」会見で代表




 小沢一郎代表は21日夕、党本部で定例会見を行い、27日に提出される09年度補正予算案への対応について、「政府の官僚行政の上に乗った予算の中身、あり方を徹底的に議論していくことになる」と述べ、経済対策について国会審議を通じて衆議院解散・総選挙を前に民主党と政府・与党との根本的な政策の違いを説明する方針を明らかにした。

 09年度補正予算については(1)本予算成立直後に15兆円規模の補正予算を提出することは予算編成の筋道としておかしい、(2)補正予算の中身がその場しのぎ、場当たり的なものが非常に多く、制度・しくみの改革には全く手をつけていない、(3)既存の各省庁のシェアあるいは既得権の枠のなかで積み上げたものに過ぎず、税金のムダ遣いにメスが入っていない、(4)歳入を上回る国債を発行したうえに、その借金を消費税の引上げで穴埋めしようとしている――と小沢代表は指摘したうえで、「国民の生活を立て直す、その結果、日本の経済を活性化させるということから考えると、非常にそれとはかけ離れたものだ」と厳しく批判した。

 今後の地方行脚については、「基本的には全国各地から来いという話がいっぱい来ているのでそれを中心にいくことになる」と述べ、衆議院の新人予定候補を中心にまわる考えを示した。また、地方遊説での国民との対話やふれあいを通じて、西松建設献金問題について、「皆さんに理解してもらえると確信している」と述べるとともに、同問題を踏まえた政治献金のあり方について、「いまのしくみに問題ありとするなら企業団体献金は全面禁止すべきだ。総選挙の公約にも全面禁止を謳うようになる」との見通しを示した。

 さらに、代表続投について小沢代表は、「民主党という組織のなかで公選によって代表に選ばれたが、(西松献金問題は)大きな問題なので役員会、常任幹事会、参院議員総会、代議士会で『一緒に頑張れ』という合意を得て今日に至っている。ですから、民主党の組織としての総意と手続きによる続投であることはわかりきっている。組織の代表としてひたすら(総選挙に向けて)全力を挙げて頑張るということにつきる」と強調。党内の結束についても「何人かの人が自分の意見があるのは結構だが、大部分の人は頑張れといっている。その現実は皆さんも知っている通りだ」と自信を示した。
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