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2009/04/29
2009年 第80回メーデー 小沢一郎代表「連帯の挨拶」
〜「国民の生活が第一。」の政治の実現をアピール〜
 第80回メーデー中央大会における小沢一郎代表の「連帯の挨拶」は、下記の通りです。

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 民主党代表の小沢一郎でございます。第80回メーデーに際し、民主党を代表して、働く仲間の皆さんとの連帯の挨拶を、そしてメーデーのお祝いのご挨拶を申し上げます。

 はじめに、皆さんからいただいております様々な激励に対して、深く感謝申し上げます。皆さんの声をしっかりと受けとめ、何としても今年、衆議院総選挙に勝利して、政権交代を実現する。国民の側に立った新政権をつくり、「国民の生活が第一。」の政治を実現する。この自分自身の身の果てるまで、あらゆる障害を乗り越えて、その使命を達成することを、この機会にお約束致します。

 これまで自公政権は、弱者切り捨て、格差拡大の政治によって、暮らしと地域を壊し、国民を散々、痛めつけてきました。国民の可処分所得が減り続ける一方、税金や保険料負担は増え続けております。年金問題は一向に解決されず、医療や介護で多くの国民が苦しみ、子育てや教育の負担はもはや、国民生活の限界に達しようとしております。

 そして、百年に一度とも言われる経済危機にあっても、官僚任せの麻生内閣、自公政権は、従来と同じように、官僚支配の制度、仕組みやムダづかいをそのままにしておいて、その場しのぎのバラマキをただ繰り返すばかりであります。その結果、金融危機では世界で最も軽微な損失だったはずの日本がいまや、先進国で最悪の景気後退に陥っているのであります。企業倒産、「派遣切り」は増え続け、正社員のリストラ、労働条件の切り下げも止まりません。

 さらに、政府・与党はバラマキの財源として、税収を超える赤字国債を垂れ流し、早ければ二年後にはその穴埋めとして消費税の大増税を行おうとしております。それは正に、財政を破綻させると同時に、経済を衰退させ、国民生活を崩壊させる究極の「亡国的政策」であります。

 これほど無節操、無責任極まりない麻生・自公政権には、当然、この危機を乗り切る能力も意欲など全くありません。困難を打開し、生活の安心と国民の元気を取り戻すために、一刻も早く、国民の信頼を得た強力な政権をつくらなければなりません。それが、民主党を中心とする政権であると確信しております。

 民主党は、機能しなくなっている今の制度や仕組みそのものを根本から変え、「国民の生活が第一。」の政治を実現します。
 まず、天下りと税金のムダづかいを一掃して、国民生活に大胆に予算を振り向けなければなりません。予算編成の仕組みそのものを変えるのであります。家計や地域を直接支援して国民の可処分所得を増やし、暮らしのセーフティネットを強化して現在と将来の安心を築き、内需を拡大して不況と失業を克服していかなければなりません。
 そして、年金・医療の改革、子育てへの支援、働き方の改革、農林漁業と中小企業の再生によって、「新しい生活をつくる」という皆さんとの約束を必ず実行して参ります。

 あと四カ月以内には衆議院総選挙が必ず行われます。自民・公明両党はそこで衆議院における三分の二の多数という絶対的ね力を確実に失います。一方で、参議院における野党の過半数という状況は変わりません。つまり、民主党を中心とする政権をつくる以外に、いわゆる「国会のねじれ」を解消し、国政を円滑に運営する方法はないのであります。
 次の、新しい政権をつくるのは正に国民であり、ここにお集まりの同志の皆さんご自身であります。今こそ、私たちの手でわが国に議会制民主主義を定着させようではありませんか。

 民主党は皆さんとともに、国民主導、生活第一、地域主権の「新しい日本」をつくります。そして、働く人たちがちゃんと報われる、真っ当な政治、経済、社会を築くために、力を合わせて政権交代を実現しようではありませんか。どうぞ宜しくお願い申し上げます。
 ありがとうございました。
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