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2009/05/08
党首討論は補正予算案の中身を議論する場になる 鳩山幹事長、会見で




 鳩山由紀夫幹事長は9日午後の定例会見で、13日に党首討論が開かれることについて「いかに麻生内閣の15兆円の中身がでたらめであるか、しっかり議論する場になるのではないか」と述べ、常に国民の皆さんの思いを大事にしながら「政治とは生活である」という立場で09年度補正予算案の議論を続ける考えを示した。

 細田自民党幹事長から小沢一郎代表あての呼びかけ文が自民党ホームページ上に掲載されていることにも言及。これから小沢代表に限らず民主党議員は、憲法や政治改革などの問題について、与党総裁としてはっきりした答弁を求めていくとしたうえ、「よもや細田幹事長が『党の総裁としての意見をしっかりと示す』と言っているにもかかわらず、『党の総裁としての意見は控える』というような従来までの首相答弁はもはや許されなくなった」と指摘した。

 鳩山幹事長はまた、第三者委員会からの質問状に回答を送ったことを報告し「党の結束力を高めていきながら、衆参両院において、国会議員が、国民の皆さんの、まさに生活者の基点に立った議論を行いながら、国会論戦で見事に勝利する。その勢いの中で解散を求め、政権交代を果たしていきたい」と今後の方針を語った。
 
 臓器移植法改正についての質問を受けて、国対や委員会などの現場で議論が続けられているとしたうえで、「この問題は生命倫理にかかわる話だけに、党議を外して一人ひとりの倫理観に基づいて行動することが望ましいのではないかと思っている。そのような方向の中で、できる限り通常国会のうちに結論を見出すことが大事ではないか」と答えた。

 来週に訪日するロシアのプーチン首相と小沢代表の会談については「小沢という人物をしっかり示せるような会談になるよう期待したい」として、日露の懸案の問題も含めて概括的な議論を行い、民主党に対する期待感を首相が持つよう会談を運びたいという希望を語った。

 さらに、なぜ15兆円という巨大な補正予算が組まれたかについて見解を求められ、「本予算が組まれて、それでも景気がどうも期待通りに戻らないという懸念のもと、ならば規模で大きなものを示せば、景気が回復するのではないかという浅はかな考え方に基づいているのではないか」と指摘。

 鳩山幹事長は「規模ではなく、大事なことは内容だ」として、官僚や族議員に任せて、不要であったり景気浮揚につながらなかったりするムダ遣い予算があっさりと組まれたことを批判。「何でもいいから持って来い」と、本予算のときは断られていたような不出来な中身を規模を増すために認めたのではないかとの見方を示し、菅代表代行を筆頭に、問題点を徹底的に追及するとした。
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