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2009/05/13
補正予算案の衆院強行採決といった愚行には参院は徹底抗戦する 簗瀬参院国対委員長
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簗瀬進参院国会対策委員長は13日午後、国会内で定例会見を行い、在沖縄米海兵隊のグアム移転に関する協定締結の承認案が同日午前の参院本会議で反対多数で否決されたのを受け、両院協議会が開かれたことに言及し、今後の対応等について語った。また、09年度補正予算案審議に対する民主党の姿勢を明らかにした。
両院協議会のメンバーに関して簗瀬委員長は、会派から10名がメンバーとなると述べ、共産党が1議席を獲得し、残る9議席について、連携をとってきた社民党に1議席を渡し、残る8議席について外交防衛委員会から5名、議院運営委員会から3名が出て構成されると説明。そのうえで簗瀬委員長は「日米協定の中身については委員会でしっかり議論した結果の採決なので、その趣旨を両院協議会のメンバーが懇談のなかで明らかにし、衆議院側の考えを変えていただくことを訴えることになる」と語った。
また、具体的な中身に入る前に、両院協議会における議事録の公開等、開かれた両院協議会のルールをつくるといった視点で、今まで行われてきた両院協議会のなかで出てきた課題について、参議院側から衆議院側に提示することになるとも説明。「衆議院側の対応が不明確であるならば、若干時間のかかる議論になることもある」との見通しを示した。
「その後に衆参共にこの両院協議会を聞く手続きに入るので、衆議院の与党がいろんな動きをしているようであるが、そうは簡単に思い通りのスケジュールで運ばれるかどうかは(疑問)」と指摘し、「両院協議会が遅れれば衆議院の両院協議会の本会議での報告も遅れるという形になる」と述べた。
簗瀬委員長はまた、同日1時半頃から鈴木自民党国対委員長と会談したことを明かし、その席で自民党側から衆議院で同日中に予算委員会から本会議までを行い、09年度補正予算案を上げることになるとの見通しが示されたと説明。同時に「それに対応して参議院としては明日から予算委員会に入ってほしい。15日には海賊対処法案についても審議入りしてほしい」と求められたことを簗瀬委員長は明らかにした。
そうした要請に対して会談の席で簗瀬委員長は、(1)今回の補正予算は13兆9000億円という大変巨額な予算であり、しかも補正予算という名前でありながら、40以上の基金をつくって補正予算の3分の1以上をつぎ込んでいくものである点、(2)補正予算は緊急性が前提となって財政法で認めている制度であり、そのなかに複数年度の支出が前提となっている基金を入れ込んでくること自体が極めて異例である点を指摘したことを説明。「財政規律を根本から揺るがす邪道の補正予算である。極めて予算作りのルールを踏み外した暴挙、財政規律を踏みにじる補正予算である」と重ねて指摘し、「こうして国民の貴重な税金が無駄にされていくわけで、それをこんなお手軽な審議で、しかもスケジュールを通そうとばかりに時間が来たから採決をして衆議院から参議院に送るということはとても認められない」と不快感をあらわにした。
簗瀬委員長は、「もし民主党が欠席のなかで09年度予算が衆議院可決といった愚かな強行採決をするならば、参議院として14、15日の審議は本会議も委員会もあり得ないと言わざるを得ない」と会談の席で自民党側に回答したことを明らかにした。
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