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2009/05/27
岡田幹事長、核不拡散・軍縮に関する国際委員会のエバンス共同議長と懇談




 岡田克也幹事長は27日午前、国会内で、「核不拡散・軍縮に関する国際委員会」(ICNND)のギャレス・エバンス共同議長と会談した。鉢呂吉雄『次の内閣』ネクスト外務大臣、浅尾慶一郎ネクスト防衛大臣、平岡秀夫衆議院議員が同席した。

 ICNNDは、日豪共同イニシアティブとして08年に両政府間で立ち上げが合意され、元豪州外相のエバンス氏と、日本の川口元外相が共同議長を務める。核軍縮・核不拡散、原子力の平和的利用について、10年のNPT(核拡散防止条約)運用検討会議の前に、具体的な勧告などを含む報告書を提示する予定。

 冒頭、岡田幹事長は、一行の訪問を歓迎し、「オバマ大統領のプラハ演説に象徴されるように、核軍縮・不拡散という大きな流れが出来てきていることは大変嬉しい。北朝鮮の核実験など、それに反する動きもある。国際社会が核廃絶に向けて一致した努力をするために、委員会は非常に重要だ。現状についてお話を聞かせていただき、委員会がいい結論を出せるように我々も努力したい」などと挨拶した。

 会議では、ICNNDの議論の状況や今後の見通しなどについて意見を交換。岡田幹事長はこの中で、日本政府の核廃絶に向けての行動について、具体性に乏しいという認識を示したうえ、先日の衆院予算委員会で麻生首相と議論した際、先制不使用、非核保有国への使用禁止、非核地帯条約について3つの提案を行ったと報告した。

 エバンス共同議長は、先制不使用宣言の考え方について、米政権内でも議論が始まっているとの見解を示した。鉢呂ネクスト外相は、北東アジア非核兵器地帯条約案について「核の傘」を免れる道になるとして、民主党としても核廃絶の先頭に立ち努力する考えを伝えた。
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