ニュース
ニュース
2000/03/08
「税金太りの役人に農家に辛い要求する権利ない」安住衆院議員が追及
 民主党の安住淳議員は8日、衆院農水委員会で質問に立ち、農水省構造改善局の元課長補佐が3日に収賄容疑で逮捕された問題を取り上げ、「業者と組んで税金で肥え太っている役人に、どうして減反など農家につらい要求を押しつける権利があるのか」と玉沢農水相の責任を追及した。

 安住議員は「今回の件を農水省自身が摘発できなかったのは、内部調査の甘さだ。局内で飲食の付け回しが横行している事実も報道されており、逮捕者の倫理観などでは片付けられない構造的な腐敗がある」として、天下りの廃止を含む抜本的な同局の改革を要求。しかし玉沢農水相は、「調査の後に18人も処分しており、甘くない。逮捕者は調査の際に自己申告しなかった」などと開き直った。

 安住議員がさらに「自己申告しないと発覚しないような調査は、世間では調査と言わない。また新たな不祥事が発覚したら責任を取るのか」と迫ったが、玉沢農水相は「大事なのは(職員が)高い倫理観をもつことだ。また、仮定の問題には答えられない」として真正面の答弁を避けた。
記事を印刷する