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2009/05/29
岡田幹事長、千葉市で街頭演説 しがらみのない新しい政治を




 岡田克也幹事長は29日夕、千葉駅東口で、千葉県第1区の田嶋要衆議院議員、千葉市議会議員のくまがい俊人さんらと街頭演説を行い、しがらみのない新しい政治を作ろうと訴えた。

 田嶋議員は、31日に告示される千葉市長選挙について、天下分け目の総選挙の前に行われる最後の首都圏での首長選挙になるという見通しを示し、影響の大きさを指摘した。

 市の財政危機については、北海道夕張市の財政破たんが公的サービスの低下を招いた例に触れ、大変な事態が起きてしまう前に「これではいけない」と立ち上がり、変えていくリーダーを選ぼうと訴えた。また、前市長の逮捕を踏まえて、今回の選挙で市民の皆さんは政治のモラルについて答えを出すときだとして「争点は、これまでどおりの継続か、まちを大きく変えるかの選択肢だ」と主張。

 民主党推薦予定候補について、本当にこのまちをよくしたいという情熱と問題意識と解決策をもっていると紹介、「この人をおいて、この町をよみがえらせるための選択肢はない」と訴えた。

 くまがい氏は「目の前でこれ以上千葉市の税金がムダ遣いされ、取り返しのつかない道を選ぶことは絶対に止めたかった」として、市議としても、31歳の若者としても、市の財政問題を見過ごせないと表明。具体的な政策で、税金をどう使うかを、そしてまちの将来の姿を示すとした。

 また、若者や子どもたちに政治を身近に思ってもらいたいと主張、情報公開の必要性にも触れて、官僚任せから、95万人の千葉市民の力を生かした政治に変えていこうと訴えた。

 岡田幹事長は、鳩山由紀夫代表を先頭に民主党は全員一丸となり、次の総選挙で政権交代するという思いで、全力で頑張ると表明。今の麻生政権を見ていて将来に希望があると思う方はほとんどいないだろうとして、15兆円の補正予算の多くが、箱ものをつくる公共事業や、埋蔵金の埋戻しのような基金に当てられたことを批判。

 景気の回復と将来の日本の役に立つ、賢い予算の使い方をしなければならないと主張、「一部の人が潤うような、古い自民党のやり方が、今回の補正予算でまた復活している。こういう政治を変えて、しがらみのない政治をやらないといけない」として、政権交代の必要性を訴えた。

 情報公開についても「決心さえすれば簡単だ」と指摘、官僚が情報を隠し、資料を出さないか、出しても真っ黒に塗りつぶされているような現実があるとして、しがらみのない新しい政治をつくり、情報公開を進めていく姿勢を示した。名古屋市長選やさいたま市長選の結果にも触れ、若い政治家に賭けて将来を託してほしいと民主党への支持を求めた。

 岡田幹事長は「市民一人ひとりが本当に変えていこうと思うところから本当の変革が始まる。大きいうねりを起こしてください。主役は皆さんだ」として、国民の皆さんが主役になる新しい政治を実現する民主党の姿を訴えた

 街頭演説会では、長浜博行県連代表(参院議員)、加賀谷健参院議員もマイクを握った。また、千葉県第2区の黒田ゆう総支部長、同3区の岡島一正総支部長、同9区のおくの総一郎総支部長をはじめ、多くの市議・県議も参加し、民主党の政策を訴えた。
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