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2009/05/31
鳩山代表、本多・埼玉12区総支部長、農業現場を視察 田植えにも挑戦




 鳩山由紀夫代表は31日午前、埼玉県第12区の本多平直総支部長とともに熊谷市内で田植えを視察。自らも田植え機に乗り込んで「政治も右にぶれたり左にぶれたりということがあるが、ぶれずにまっすぐになるよう」充分に配慮したと語ったように、生産者の方の指導のもと、慎重に苗を植えた。

 集まってくれた生産者の皆さんは、大型農機具等を共同で保有することで経費削減に努めたり、生産者が高齢化して耕作が困難になった地域の田んぼの耕作請負を行ったりするなど、農業者グループによる地域農業の大規模経営の道を模索している。

 本多総支部長は「新しい農業のあり方を進めている皆さんだ」と紹介。全国的に農業の現場がきびしい状況にあるなか、その打開策の一助となる取り組みを行っている皆さんだとした。鳩山代表は意見交換するとともに、皆さんの田んぼでとれたお米をプレゼントされた。

 鳩山代表は視察後、集まってくれた約80人の生産者の皆さんに謝意を示すとともに「私どもの農政、ご案内かもしれないが、特に若い皆さん方が将来も農業を続けてやっていただけるような、そんな農政に変えていかなければいけないと思っている」と語った。

 小沢一郎前代表当時から、民主党は農政を見直していく重要性に着目し、取り組んできたとも説明。「欧米でも行っている戸別所得補償制度をきちんと整えていきたい」と表明し、外国産の安い農作物に追われて日本の農業が壊滅してしまっては、安心・安全の食を手に入れることはできなくなるとも指摘した。

 「所得補償で皆さん方に安心して農業ができるような態勢を必ず作り出していく決意だ」とも表明し、理解を求めた。

 そのうえで、「皆さん方が取り組んでいるような共同経営的な発想は非常に重要だと思っている」とも語り、こうした事例を学ばしていただきながら、党の農政にも結びつけていきたいと表明。「今日は大変いい機会をいただいたと感謝している」と重ねて謝意を示した。

 田植え視察後には、地元産の小麦を材料とするうどん「くまどん」を販売する熊谷スポーツ文化公園内の店舗に場所を移して、おいしいうどんを頬張りながら、JAの関係者の皆さんとも意見交換。農業の現場の課題を伺うとともに、民主党農政について語った。
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