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2009/05/31
鳩山代表、中野・埼玉14区総支部長の「語る会」で、国政への決意を表明




 鳩山由紀夫代表は31日夕、八潮市で、中野譲・埼玉14区総支部長主催の「語る会」に出席。国政の決意表明を行うとともに、聴衆からの質問に答えて交流した。

 冒頭、細川律夫衆議院議員が挨拶に立ち、党の『次の内閣』で引き続きネクスト法務大臣として取り組んでいると報告。さいたま市長選での勝利にも言及し、鳩山新体制にとって幸先の良いことであるとした。

 中野総支部長は、一方通行ではなく、皆さんからの率直な質問に対し、いかにしっかりと答えることができるかの覚悟を見てもらい、帰る時には、やはり民主党でないといけない、次の総理大臣は鳩山さんだと理解していただけるような会にしたいと意図を語った。

 また、有権者に接する機会のなか、民主党と自民党の違いがわからないという話を受けるとして、国を会社組織に例えて説明。本来、国民が株主、官僚が社員であるべきところ、「官僚主導」の今の政治では、官僚組織が株主になっており、その意向が絶対的だとした。また、総理が雇われ社長、閣僚が雇われ役員となり、本来の株主である国民への還元が行われないと指摘した。

 「官僚主導から政治主導に変えて、株主は誰か、誰のために会社が存在するかを、政権交代によってしっかり示していく」と語った。政策の財源や実現性については、フタを開けてみたら全然できないというのであれば政治生命は終わることになるとして、そんな薄っぺらな政策をつくっているわけではないと指摘、一回信じきって、民主党への支援の輪を広げてほしいと呼びかけた。

 鳩山代表は「さらに高みを目指して努力する民主党の姿に変えていきたい」として、挙党体制で臨む新しい執行部をつくり上げ、政権交代を目指して頑張ると決意表明した。また、民主党と自民党の違いについて「どこも違わないのだったら私は自民党を離党などしていない」として、政治家がお金の問題で疑われることのない体質をつくり出すと表明、政治資金規正法改正についての取り組みを説明した。

 さらに「どちらの角度でものを見るかによって全く様相が変わる」と述べ、民主党と与党の違いは「生活者起点」と「官僚起点」にあるとした。補正予算14兆円の2割が役所や独立行政法人の施設整備費に使われること、国民の皆さんに直接還元されるお金は1割程度であることを挙げ、「官尊民卑の発想が見て取れるのではないか、景気対策が大事だといいながら、結局は官僚が自分たちの目線で見て、自分たちの周りだけを豊かにするだけに補正予算を使ってしまっている」と税金のムダ遣いの可能性を指摘した。

 本予算と補正予算の約半分は借金である国債を発行してまかなうことになると説明し、民主党に財源があるのかと政府与党が問える立場ではないと批判。2年後に消費税の増税を企てる姿は、国民の目線の発想ではないとした。

 鳩山代表は「理念、ビジョンがない政治家は日本の政治から去らなければならない時」と述べ、新たな政治を作り出すスタートラインに立たせてもらいたいと、民主党への支援を求めた。

 質疑の時間には、臓器移植法改正案や外国人参政権、「友愛」という言葉についての質問、党代表選挙への党員・サポーター参加についての意見が出され、鳩山代表と総支部長が説明を行った。
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