2009/06/03
「麻生内閣は末期的症状」輿石会長、参院議員総会で首相・自民の迷走ぶりを批判
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国会内で3日午前、参議院本会議を前に、民主党・新緑風会・国民新・日本の議員総会が行われ、輿石東参議院議員会長(代表代行)が冒頭の挨拶に立ち、延長国会での引き続きの前向きな取り組みを呼びかけた。
輿石会長は麻生首相が一度指示した厚生労働省の分割を「指示したことはない」などと述べて断念したこと、民主党に対抗するように打ち出しながら次期衆議院選での導入を見送った自民党内の衆院選新人候補の世襲制限の先送りなどを列挙し、「何を考えているのかわからない」と述べ、首相・自民党の迷走振りを批判した。
また、今国会会期の7月28日までの延長を2日午後の衆議院本会議で正式に議決した途端、自民党の一部議員が9月予定の党総裁選挙の前倒しを求めて署名運動を始めるなど、自民党内で「麻生おろし」の動きが活発化している点にもふれ、「まさに麻生内閣は末期的症状を起こしている」と断じた。
そのうえで「人の批判をしている暇はない」とした輿石会長は、4日に衆議院を通過し、参議院での審議が始まる予定の09年度補正予算関連法案の徹底審議を求めた。同時に、厚生労働委員会では真剣な議論が繰り広げられているとの見方を示したうえで、年金記録の回復を速やかに行い、記録を失った方の救済を趣旨とする、民主党が社民・国民新の両党と共同提案した「厚生年金保険の保険給付及び保険料の納付の特例等に関する法律の一部を改正する法律案」(年金記録回復促進法案)の参議院での可決・衆議院への送付を勝ち取っていこうと呼びかけた。「年金の問題は最大の争点にしなければならない」と語った。
「いよいよ政権奪取に向け、何を(与党との)対立軸とし、何を政策の起点にして、どういう社会をつくっていくかということが問われている」とも述べた。
さらには、本会議終了後に議員総会を行い、議員定数や選挙制度の問題、今後の対応等について議論していくことになることを明かし、「何回も議員総会を積み重ねながらひとつの方向性を出していきたい」として協力を求めた。
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