ニュース
ニュース
2009/06/05
作為的な解散先送りは国民が許さない 熊本県荒尾市で小沢代表代行


 小沢一郎代表代行は5日、訪問先の熊本県荒尾市で記者からの質問に答え、「遅くとも8月中の選挙になる。それ以上延ばすことは、世論はもとより自民党内も許さないだろう」との見解を示した。

 まず熊本県訪問の目的を問われ、「わが党の福嶋健一郎第2区総支部長の(地域での政治活動の)応援に来た」と答えたのち、ここ熊本は、5つのうち2つの選挙区は他党だが、1区から3区までの3議席は民主党で当選させていただきたいとの党としての目標を表明した。

 また、静岡県知事選で民主党が候補者の推薦を決めたこと、東京都議選挙と続いて衆議院選挙の前哨戦となるかと聞かれ、「静岡県知事選挙は、何とか一本化して戦いたいと、県連と双方にお願いをしている。都議選は、政権交代を目標とするなら過半数を目指して候補者の擁立を頑張ってもらいたい」と答えた。

 西川日本郵政社長の続投を認めない鳩山総務大臣の政治姿勢や、解散・総選挙の時期については、「内閣の不一致だとかについてはとやかく言わない」と前置きしたうえで、「簡保の問題で、1万円で特待業者に払い下げて5000万円の利益を得ている。これは国民の財産を特別安く売る、こんな馬鹿げた話は無い」と話し、鳩山総務相の問題だ、西川社長の問題だという以前に、「国民の利益を無視した、今の自民党政治が根本的な原因だ」と、そもそもは、自民党政治が元凶だと厳しく批判し、行政を大改革しなくてはならないと述べた。

 詳しい総選挙の時期は分からないが、「麻生総理は何が何でもサミットに出たいのが本音だろうから、国会の会期を踏まえると8月の選挙だろうと思っている。意図的に延ばそうと思えば10月まで延ばせるだろうが、それは国民も自民党内も許さないだろう」と答え、1日でも長く総理でいたいからといった理由で、作為的に先送りをするということは通らないと、麻生総理の身勝手な姿勢を切り捨てた。
記事を印刷する