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2009/06/09
水俣病被害救済法案の今国会成立を 鳩山代表、会見で




 9日午後の定例会見で、鳩山由紀夫代表は、臓器移植法改正案4案の中間報告が同日の衆議院本会議で行われたことに触れ、「臓器を提供する側、提供いただく側それぞれに、命にかかわる問題であるだけに、今日まで様々な状況のもとで法案の成立が遅れてしまっている。この通常国会の中で何らかの結論を出すべきだと考えている」と表明、生命倫理に関わる問題だけに、採決の際には党議拘束を外して臨む考えを示した。

 水俣病被害の救済法案については、与党と野党がそれぞれ法案を提出し、現場で修正協議が行われていることをあげ、「この通常国会の間に、何らかの形できちんとした決着がつかなければいけない」と表明。同日の常任幹事会で、前原誠司副代表からも提案があったことに言及、「通常国会の中でしっかりと修正が行われて、法案が成立することを強く願うばかりだ」と語った

 さらに、原爆症認定訴訟の東京高裁判決に対して、舛添厚生労働大臣が上告しない方針を示したことについて、歓迎する意を示し、「全面救済がなされるように政府も大きく方針を転換されるべきだ」と強調した。

 記者の質問で、憲法審査会規程の採決が11日にも行われる見通しであることについて見解を求められた鳩山代表は、基本的に国対の方針に従う考えを示したうえ、様々な条件がついていた話にもかかわらず、与党側の回答がないまま強行採決することはいかがなものかという点で賛成しかねると説明。地域主権への大きな転換が友愛の政治の原点であり、国民主権を重視するような方向での憲法の議論は大いにあるべきだとした。

 自民党の細田幹事長から再度、公開質問状が出されたことについて受け止めを問われると「懲りない面々だと思う。中身は同じだ」と指摘。「きちんと委員会その他で議論すればいい話だ」として、天下り全廃に向けて努力を傾注したいと考える民主党としては、大いに議論を臨むとした。
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