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2009/06/14
千葉市長選 党推薦の熊谷俊人さんが初当選 変革の政治のスタートラインに立つ
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汚職事件で逮捕された前市長の辞職に伴う千葉市長選挙は14日、投開票が行われ、民主党が推薦し、社民党が支持した無所属の元市議会議員・熊谷俊人さん(31歳)が17万629票を獲得し、自民・公明推薦の候補らを退け、見事初当選を果たした。全国最年少史上最年少の政令市長の誕生となった。
自・公推薦候補は11万7560票、共産党公認候補は3万933票で、投票率は前回比6.3ポイント増の43.5%だった。
「当選確実」のテレビ速報を受けて、一緒に選挙戦をたたかってきた多くの支援者の大歓声のなか、熊谷さんは満面の笑顔で選挙事務所に登場。握手攻めにされながら、会場中央までたどり着いた。
記者のインタビューに答え熊谷さんはまず、「千葉市を変えなければいけないんだという、多くの市民の皆さんの思いと、変えなければいけないと思って立ち上がった私の思いが、いっしょになった、重なってくれたんだと思っている」と勝因を語った。
また、前市長の汚職事件については「市民の皆さんがあれをもって千葉市が長年古い政治を続けてきた、このことを象徴的事件として問題意識を多くの方々がもっていただいたんだと思う」と分析。そのうえで、まず取組むべき課題については市長が逮捕されるという事態によって、失った千葉市の市政に対する信頼を取り戻すことがまず第一だとして、「過去の膿を出し切るために調査委員会の立ち上げに向けて全力で取り組む」と表明。同時に、選挙で訴えてきた税金の遣い方を変える意味で、「大型開発事業の見直しを即座に実施しなければいけないと思っている」と語った。
政令指定都市の市長としては最年少であることに関しては「責任の重さを痛感している」と述べ、「この世代を代表して、またこの世代を応援しているすべての人たちを代表して、これから全力で執務に当たらなければならないと痛感している」とした。
また、続いて行われた当選の挨拶では「今変えなければいけないんだという思いで若すぎるという批判を覚悟して、市民の皆さんを信じて今回立候補させていただいた」と改めて表明。「外は雨だが、まさに千葉市の夜明けだと思う」として、「今までのよどんだものを雨で流し切って、私たちの汗で流し切って、そして明日から澄みきった朝日が上るんだと信じている。新しい政治が明日からスタートするんだと、私自身、ひとりの市民としてわくわくしている」と自身も期待感でいっぱいだと表明。
「千葉市を変えたいと願う私たちにとっては今日がいよいよスタートライン。全千葉市民の力によってこれから新しい街づくりを、私たちの街づくりを市民全員で進めていく、このスタートが今日なんだ」と重ねて語り、「どうかみなさん、いっしょになって戦っていただきたい」と協力を呼びかけた。
選対本部長をつとめた、たじま要衆議院議員(千葉県第1区)は「今回の選挙で市民の一人ひとりの力を踏み固めれば、大きなものが変えられるということが証明できた」と分析。この勇気を、多くの市民の人たちにお願いし、これからも伝えていって、全国でもみんなが集まれば、大きな力となっていくということを発信していきたいとして、「今日が第一歩、これからこの街は絶対によくなる、日本全体の若者のみならず、すべての国民に勇気を与え、千葉市が変わる、これから日本も変わるという勇気をもらった。わくわくする町づくりをみんなでやっていこう」と訴えた。
県連代表の長浜博行参議院議員は、「『市民が主役の民主党』ということで、彼はそれを志して市会議員になり、千葉市でしっかりと仕事をしてきた。そして今回、『おれがやらなくてだれがやる』ということで手を上げて、立派な市長になってくれた」と紹介。そのうえで「市民の、私たち千葉県民の、日本国民の戦いは今スタートしたばかり」だとするとともに、「本当に市民の一人ひとりの顔が見えるすばらしい選挙だった」と振り返り、「初心を忘れずにがんばってほしい」とエールを送った。
幹事長代理の野田佳彦衆議院議員(千葉県第4区)は「お支えいただいたすべての皆さんに感謝申し上げる」とまず謝意を表明。かつてSMAPの木村拓哉さんが総理大臣を演じるドラマがあったことにふれた上で、「あれはドラマだった。しかし、今度はSMAPのどのメンバーよりも若い、政令指定都市の市長が誕生した。すごいこと。本当にすごいこと」と訴えると会場は割れんばかりの拍手に包まれた。「その歴史的な瞬間に立ち会うことができて、感動している」と述べるとともに、「大きな変革を起こすためには何が必要かということを今回の千葉市市長選挙はいっぱい示してくれている」と指摘。「このことをしっかり学んで私どもは次の変革に挑んでいきたい」と解散・総選挙に臨む決意を表明し、「さいたまで勝って、千葉で勝って、次の首都決戦の東京都議会議員選挙にも大きなはずみにもなる。首都圏が大きく変わるきっかけをこの千葉市の市長選挙でつくっていただいた」とも語り、「わくわくするような市政をこれから熊谷さんに期待するとともに、みんなでつくっていきたいと思う」と大きな期待感を寄せた。
なお、会場には加賀谷健参議院議員はじめ、黒田ゆう・千葉県第2区総支部長、岡島一正・同3区総支部長、おくの総一郎・同9区総支部長や県議会議員、市議会議員など、民主党の多くの仲間もかけつけ、大きな喜びを共有した。
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