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2009/06/17
小沢代行、堺市で森山、辻両総支部長と刃物作りの伝統工芸存続について意見交換




 小沢一郎代表代行は17日午後、大阪府堺市の堺刃物伝統産業会館を訪れ、森山浩行・大阪府第16区総支部長つじ恵・同第17区総支部長とともに堺刃物の展示物を視察。堺刃物製作者と伝統工芸の継承に対する現状などについて意見交換を行った。

 意見交換に先立ち、小沢代表代行は同会館の近隣で堺刃物の製作を営む伝統工芸士である田中義一さんの作業場も視察。堺刃物の製造工程について説明を受けた。

 その後、小沢代表代行らは堺刃物伝統産業会館に移動し、意見交換会を森山総支部長の司会で開催。

 森山総支部長は、「堺の伝統工芸士の皆さんの現場の声をしっかり頂きたいと思い、集まっていただいた」と挨拶。

 参加者からは、「伝統工芸を次の世代にどういう引き継ぎ方をすればよいのか。後継者としての希望は結構多いが、伝統工芸士として一本立ちするのに熟練を要するので10年程度かかる。受け入れる側がしっかりと経済的な面からも面倒を見れるかどうかが問題」といった声が寄せられた。

 小沢代表代行は、「生活の変化が色々な意味で単なる、物だけではなく日本の心にまで影響している」と述べ、日本の伝統文化を守り、地場産業としても存続させていくためには、政治の立場で、しっかりと次世代に継承していけるための保障制度が何らかの形で必要ではないかと答えた。

 その他、製造以外にも販売の面からの現状の意見や後継者となる若い世代の参加者からも積極的な意見が交わされ、盛況の中、同会は終了した。
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