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2009/06/21
鳩山代表、「民主党秋田演説会」で秋田1区・寺田議員と「ムダ遣いの大掃除」を決意表明




 鳩山由紀夫代表は21日午後、秋田市内で開かれた「民主党秋田演説会」で、約1100名の聴衆を前に、多くのムダ遣いを大掃除するためにも政権交代を実現すると語った。

 松浦大悟参議院議員(県連幹事長)は「本当の意味で生活者の視点に立った政治を行っていきたい。民主党のための政権交代ではない。国民の暮らしを守るための政権交代だ」として理解を求め、「皆さんと共に悩み、皆さんとともに問題を解決していく政治をめざす」と語った。

 寺田学衆議院議員(秋田1区総支部長、県連代表)は、210兆円の政府予算から1割を削り、政策の財源にあてるという民主党の考えについて、抽象的だという批判も受けるが、厳しいとき、民間企業なら経費削減、家計でも生活費を削って知恵を絞りやりくりしていると指摘。

 財源については「できるかどうか」が問われているのではなく、「その予算を作る覚悟があるか、やる気があるかの問題だ」と主張し、民主党は政策を一つひとつ説明し、財源を示して、一心に覚悟を決めて政権を奪取したいと語った。

 さらに09年度補正予算15兆円の内訳、国民の皆さんの負担を詳細に説明し、税金の使い方について優先順位を判断するのが政治の役割であると表明、「大きな政府を作るか、小さな政府を作るか、その前の段階として、ムダ遣いをしない、まともな政府を作れるかどうかだ」として、それが民主党に託された役割だと述べた。

 鳩山代表は「自分たちはポスト争い、政策は官僚に丸投げ、これが今の現実の政権の病だ」と指摘、その一因には、トップを変えれば疑似政権交代で安泰、というダラカン政治を許してきた野党のだらしなさがあるとした。

 与党に問題がある時は、代わって政権を任うために、野党を強くすることが民主主義のためになるという一心で頑張ってきたが、今の政権が国民の期待に応えていないからこそ、次の選挙で政権交代を実現させ、野党暮らしを終焉にするとした。

 官僚任せの政治の問題点については、国民の皆さんの声を日々直接聞く機会が政治家ほどにはないこともあげた。消費税の増税については「少なくとも、国民の皆さんに負担をお願いする前に、官僚が天衣無縫に行ってきた天下り、渡りなど、自分たちの将来を楽にする方向のムダ遣いをすべて一切合財なくすことが先決だ。多くのムダ遣いを大掃除するためにも政権交代をやらなければならない」と述べた。

 何を目的として総理になったかがわからない政権ではなく、しっかりとビジョンを持った民主党を軸にした政権を、政権交代の暁に作らせていただきたいと強調し、さらなる支持を求めて演説を締めくくった。
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