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2009/06/21
この国をもう一度元気にさせたい 岡田幹事長、いしづ・茨城2区総支部長と訴える




 岡田克也幹事長は21日午後、茨城県笠間市を訪れ、いしづ政雄・茨城県2区総支部長主催の集会に参加、民主党への支援を訴えた。

 いしづ総支部長は、小泉政権以降、過度の市場原理主義が推し進められ、弱肉強食の世の中になり、今、人々は将来の不安でいっぱいだと指摘。ユニバーサルサービスの最先端である郵便局も郵政民営化により心もとない状況にあるとして、「国民の命を軽んじた政治が今日の困難や不安を招いている」と現在の自公政権を批判した。

 茨城県の基幹産業である農業が、「農業では暮らしていけない」「割に合わない」として後継者が減少している現状にも危機感を示し、「基幹産業の衰退は地域経済の衰退」だと述べ、このような社会を建て直すには政権交代しかないと主張。「濁った水にいくら清水を流してもきれいにはならない。一回全てとりかえて新しい水を入れなければならない。それが政権交代だ」と訴えた。

 いしづ総支部長はまた、大洋村長として地方自治を担ってきたものの、3割自治と言われる現状においては、いくら頑張っても国が間違った方向に向いていては「錘をつけて深い海を泳いでいるよう」だと例え、政治・行政を根本から変える必要性を強調。「誰よりも地域の思い、希望、悩みをこの肌で感じていると自負している」と表明し、地域のため、国民のための政治実現に向けて全力を尽くすと力説した。

 都議会議員選挙の応援演説における麻生首相の「定額給付金、私が配ったのを忘れないで」との発言に「本当に腹が立った」と述べた岡田幹事長は、「麻生首相は自分のお金だと勘違いしているようだが定額給付金は皆さんの税金。どうぞお使いください」と話すと「できればお子さん、お孫さんのために使っていただきたい」と続け、現在の約800兆円の借金の半分は子ども、孫あるいはその先の世代が負担しなければならないのが現状だとした。

 そのうえで、「今のままでいいのか。今の政治で生活を守れるのか」と提起し、戦後、右肩上がりだった経済成長の感覚のままにバラマキ政策を行っている政治・行政の延長線上には夢も希望もないと指摘。「この国をもう一度元気にさせ、将来を担う子どもが希望を持てる社会をつくりたい」と表明し、そのために政治家はもとより国民一人ひとりの力が必要だとして、「本気になって建て直す気になって行動しなければならない。勇気をもってその一歩を踏み出そう」と政治への参加を呼びかけた。
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