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2009/06/25
フロノイ米国防次官ら一行と会談 岡田幹事長
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岡田克也幹事長は25日午前、ミッシェル・フロノイ米国防次官ら一行の表敬訪問を党本部で受け、日米同盟、在日米軍再編問題などについて活発に意見交換。会談には前原誠司副代表、鉢呂吉雄『次の内閣』ネクスト外務大臣が出席した。
岡田幹事長は冒頭、歓迎の意を表しフロノイ国防次官とがっちり握手、中国を経由して訪日した一行へ「お疲れでしょう」と気遣いの言葉をかけた。
会談ではフロノイ国防次官が、日米同盟はアジア太平洋地域の安全のために重要と述べ、仮に政権交代があってもこうした認識に基づきさらに発展させていくことが必要だと強調。現下、北朝鮮の核実験、ミサイル発射については、「東アジアの安全保障に対する挑戦」としたうえで、日米の防衛協力を強固なものにすることが抑止力になり、日米韓の3カ国の連携が極めて重要と語った。
岡田幹事長は、「30年、50年先も強固な日米関係にするためには、歴史を遡り、長期的視点から考えなければならない」と述べて「率直に言って現在の在日米軍の基地状況を含め、60数年前の過去の延長線上にある。沖縄にこれだけの基地が集中しているのも、過去の延長線上にある」と指摘した。
また「日米協定を長期的に安定させるためには改善をしていかなければならない」と提起し、日米同盟をより公平なものにしていくよう、双方が取り組んでいくべきであるとした。そのうえで、歴史や様々な背景もあり、優先順位をおいて考えるべきものであると述べ、「何より重要なのは両国の信頼関係であり、政権交代が実現した暁にはお互いのトップが会い、信頼関係を醸成させていくべき」との考えを表明した。
フロノイ国防次官は、米軍再編計画に言及し、グアム協定を含め米軍再編は沖縄の負担を軽減し、より公平な日米同盟にしていくためにも不可欠な問題であると語った。アフガニスタンや海賊対策での協力関係に並び、日本とのパートナーシップを進めていくうえで大事だとした。
前原副代表は、周辺の戦略環境と中長期的な東アジア地域の問題として、北朝鮮、中国の問題を取り上げ、北朝鮮については金正日総書記の深刻な健康問題、それに伴う権力の移行問題など「最も不安定な時期」との見解を述べた。この状況下、日米の強固な信頼関係、日米韓の協力を土台に中国やロシアに対して建設的な役割を働きかけていくことが重要だと指摘。
また続けて前原副代表は、中国に関して、極めて重要な隣国であると同時に、20年間で19倍にも軍事費が増大していることへの憂慮を示し、「責任あるステークホルダー」の役割を果たすよう促して行くことも大事であり、長期的には日米中で協力して(東アジアの安全保障に)コミットメントしていくことが重要だと発言した。
フロノイ国防次官は、同じ認識であると応じ、最後に「いい意見交換ができた。お会いできて良かった」との所感を述べ、今後の議論へ期待を込めた。
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