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2009/06/25
静岡から思いやりの社会の発信を 鳩山代表、街頭演説




 鳩山由紀夫代表は25日夕、民主党が推薦する静岡県知事選挙候補者応援のため静岡県を訪れ、JR静岡駅付近で開かれた街頭演説会に参加。政治の変化を期待し集まった約1500名の聴衆を前に、静岡から政権交代へのさらなるうねりをと訴えた。

 まず、静岡県連会長の榛葉賀津也参院議員は、静岡県知事選挙は今後の日本政治を占うものだとして、「380万人の県民一人ひとりのふるさとへの思い、本気で今の政治を変えようとしているかが問われている。静岡から日本を変えよう」と呼びかけた。

 街頭演説会では続いて、藤本祐司参院議員が「民主党は、税金の使い方を改めることで暮らしに不安のない日本をつくっていく。弱い立場の人々のための政治を行っていく」と主張。「ムダ遣いを1円たりとも許さない」との考え方を共有するのが民主党の推薦する候補者だと紹介、国民の皆さんと同じ目線で県政を改めていくことが必要だと力説した。    

 牧野聖修・静岡県第1区総支部長は、この知事選挙は「行き詰った県政を県民の手に取り戻す戦い」だと宣言。これまで高級官僚出身、政治家出身の知事しかいなかった静岡県において、県民の代表の知事を誕生させることの意義、その必要性を述べた。そのうえで、まずは県政を変え、その力を借りて政権交代を実現させていくとして、「鳩山代表のもと民主党政権をつくるための責任がある。その一翼を担っていく」と決意を表明。「国民の皆さんのしあわせのため、官僚主導から『国民の生活が第一。』の政治を実現していく」と語り、最後は「静岡が変われば日本は変わる。県民のための県政樹立によって政治の流れを変えていこう」と力強く訴えた。

 「総理大臣!」との声も飛び交い、大声援に包まれるなかマイクを握った鳩山代表は、静岡県を日本一の理想郷に仕立て上げるために協力していくと表明。民主党は政権交代を果たすことで国政において官僚政治の打破、天下りを根絶することを誓うが、その前に静岡において脱官僚、天下りのない公平公正な社会をつくりだしてほしいと述べた。

 鳩山代表は、「人の幸せを自分の幸せと感じられるような社会をつくりたい」との思いを語り、自身が掲げる「友愛」社会の実現によって、「日本人が本来持っていた人を思いやる精神を取り戻し、一人ひとりの居場所がある、人の役に立っていると感じられる社会をつくりたい」と重ねて訴えた。

 また、弱い者の立場に立つのが政治だとして、人の不幸をなくす政治を目指すとも主張。「思いやりの社会を静岡から発信させてほしい。友愛のモデルをつくっていただきたい」と求めた。

 最後は細野豪志衆院議員(同県第5区総支部長)の音頭のもと皆でガンバローコールを三唱。「静岡県から日本を変える」ため一致結束を誓って演説会を締めくくった。
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