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2009/07/03
臓器移植法案は政局とは別に審議すべき 簗瀬参院国対委員長が会見で




 簗瀬進参院国会対策委員長は3日午前、国会内で定例記者会見し、臓器移植法案をめぐる参議院の対応について記者団に語った。

 はじめに簗瀬参院国対委員長は、臓器移植法案の対案が提出された場合の対応について、本会議で趣旨説明の機会を与えるべきだとの見解を示し、7日に提出された場合は8日の本会議で行なわれると述べた。

 党議拘束をかけていない法案のため、細かな議事の先例があるわけではないと前置きをした上で、人の生死にかかわる大変重要な問題であることを重く受け止めながら、各議員の自由な判断を尊重して進めていくと語った。

 臓器移植法案の対案が8日以降に提出された場合の対応については、党議拘束がないため委員会での修正協議が整わず、本会議の採決段階で修正動議が出される可能性などいろいろ考えられ、まだ整理されていないと述べた上で、「早く提出してほしいが、出されたら平等の機会を保障した上で(審議を)進めていく。特に与党はこの法案に解散を絡めてくるが、非常に心外だ。参議院に来た以上は、皆さんの思いを受け止めて、良識の府参議院らしい審議をすべき」として、臓器移植法案は政局とは別の次元で議論すべきだと強調した。
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