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2009/07/05
静岡県知事選勝利で大型地方選挙4連勝 県政は県民380万人のためにある。地域再生に心身を捧げる 川勝氏




 東京都議会議員選挙に先立ち、次期衆議院議員選挙の前哨戦として注目されていた静岡県知事選挙の投開票が5日に行われ、民主党はじめ社民・国民新の野党が推薦する前静岡文化芸術大学学長の川勝平太氏が激戦を制して見事当選を果たした。これによって大型地方選挙4連勝となった。

 川勝氏は「静岡に“日本の理想”を創ろう!!」をスローガンに行政改革と教育改革、食と農の改革を柱にした県政の改革を訴えて選挙戦を展開。選挙は4人が立候補し、川勝候補は72万8706票を獲得し、次点の自公推薦候補は71万3654票で、まさに競り勝った。投票率は61・06%で、前回を16・57ポイント上回った。

 当選確実のニュースが流れ、多くの支持者が歓声を上げるなか川勝氏は事務所に登場。当選インタビューで川勝氏は知事選挙を共に戦ってきた3人の相手候補の訴えを列挙して敬意を表し、「多くの支持者の思いを背負ってそれぞれ18日間懸命に戦った。私もその中に混じって戦ってきたが、もう戦いは終わった。ノーサイドだ」と述べ、「何よりも70万以上の票を投じて下さった県民の皆様に対してありがたく、熱く御礼を申し上げる」と心からの謝意を語った。

 「私は、県政は県民380万人の、その一人ひとりのためにあると思っている。これからは一人ひとりかけがえのない存在。県政に携わるものは、自らの姿勢を正すという姿勢をもって380万の人々のために身を粉にして、この地域が、日本の理想郷、すなわち住んでよし、訪れてよしという、すばらしい地域になれるようにこの心身を捧げるつもりだ」と表明した。

 さらに「党派を越えたところで、380万人の人々のためにあるということで、それぞれの候補に託された大きな期待、理念を一身に背負って、それぞれの候補者が作ったいい政策に学びながら、きちんと皆さん方のお役に立てると確信している」と力強く挨拶を行った。

 静岡県連代表の榛葉賀津也参院議員は、「川勝平太県知事誕生に向けて大勢の皆様方にご支援を賜り、みなさんに感謝する」とまず表明。4月に県連会長に就任し、「今年を、静岡を、そして日本の歴史を変える年にしならなければならない」との思いで臨み、フレッッシャーもあったと語った。「苦しい戦いを経て、静岡県連は大きく成長した」とも語り、「川勝平太というすばらしい人材を仲間に入れることによって、静岡の将来は大きく開いてきた」と指摘。これは終わりではなく、スタートだとしたうえで「川勝新知事がおっしゃったように、静岡のために民主党は先頭になって、このふるさと、日本を変えていく」と語った。

 名古屋、さいたま、千葉と続いて渡ったバトンも最初は重かったが「しっかりと東京に渡すことができた」と語り、いよいよ政権交代だとの認識を示し、「皆さんの力を合わせてをこの国のために、静岡のために、精一杯川勝さんの政治を支えていきたい」とした。

 選挙対策委員長の藤本祐司参院議員は「出馬表明の会見からわずか1カ月、本当に皆さんのお力をいただいて川勝平太静岡県知事を誕生することができた」と振り返った。今回の選挙では静岡県民の皆さんが賢い選択をしてくれるだとうと信じていたとも語り、「それがその通りの結果となった。まさに静岡県民のみなさんの勝利、やはり正義は勝つ。これで新しい政治の風を吹かすことができる」と語った。

 事務所に集った支持者の皆さんは、まきの聖修・同県第1区総支部長の音頭で乾杯し、当選の喜びをわかちあった。
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