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2009/07/10
参院として良識をともなった審議ができた 臓器移植法案の審議終了で簗瀬参院国対委員長


 簗瀬進参院国会対策委員長は10日午後、国会内で定例記者会見し、同日午前の参院本会議で厚労委員長の中間報告が行われた臓器移植法案について語った。

 簗瀬委員長は、衆院からの送付案であるA案と同修正案(A´案)、参議院有志案(E案)の3案について、「限られた時間ではあったが、大変濃密な議論が行なわれた。それぞれの立場で説得力のある討論をしたと思っている」と述べた。

 今回の中間報告については、与野党合意の中で、委員会からの要請で行われたとして、「今までなかった手続きで、大変画期的なこと」と評価し、そのうえで、採決は来週13日の午後に行われることを報告、A´案、A案、E案の順に採決を行なうとした。

 簗瀬委員長は、「参議院として、良識をともなった審議が与野党協力の中でできたことは、評価をしていただいてよいのではないか」と、国民にとって重要な法案が政局に巻き込まれずに審議できたことで、ホッとしていると所感を述べた。

 また、麻生内閣への不信任案について、「野党の不信任案は否決する」と自民党の反麻生派が言っているとの報道に関して、簗瀬委員長は、まだ不信任案を提出するかは決まっていないと前置きしたうえで、「今の自民党は、(自分が自民党で宮沢内閣の不信任案に賛成した)93年より格段に志が低くなっている。多くの国民は麻生首相の解散先延ばしに、国民から逃げているという不信感があるだろう。この重大な状況の中で、不信任案への一票をどうするのかという判断を、次の選挙で自分がどう生き延びるかというレベルでしている」と批判した。
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